ハーレクイン・シリーズ
交通事故で友人のイザベラを亡くした路上画家のジェニーは、生活のために少しのあいだ、イザベラになりすますことにした。ある日、広場で絵を描いていたジェニーに、見るからに裕福なイタリア人男性が話しかけた。「きみを迎えに来たんだ、イザベラ」ダンテと名乗る彼は、イザベラのいとこで、余命いくばくもない祖父に会わせるために来たという。パニックに陥って真実を告げたジェニーに向かい、ダンテは冷たく言い放った――刑務所へ入りたくなければ、イザベラとしてイタリアに同行しろ、と。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2009年08月20日
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- 著者
- エマ・ダーシー
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- 訳者
- 柿沼摩耶
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-12410-4
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- 書籍番号
- R-2410
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モニター
読み始めた時は、登場人物がややこしくて気が乗らなかったのですが、途中から夢中になり、気付けば読み終わっていました。全てを兼ね備えているダンテと、ほとんど何も持っていないジェニー。普通なら知りあう事もない、全く正反対の二人がひょんなことがきっかけで知り合い、不釣り合いだと自分の気持ちに必死でブレーキをかけるジェニーと、ダンテの気持ちの動きを楽しんで欲しいと思います。
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モニター
友達になりすましていた彼女の前に現れたステキな男性。でもそれは会ってはいけない男性で、それから彼女の運命が劇的に変わっていくところがとてもよかったです。一人で生きてきた彼女はとても強い女性で、自分の運命を自分で切り開いていきます。優しいだけのシンデレラではなく、彼女はステキな男性を虜にして、さらに自分の未来を切り開いていく現代のシンデレラだと思います。
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モニター
ジェニーが生きるために仕方がなくついたウソを、冷酷に利用しようとするダンテ。どのように2人がラブに発展していくか、わくわくしながら読みました。その過程で、強烈ないとこや元恋人の存在にはハラハラさせられ、祖父・マルコの愛情の深さには、ジーンと温かい気持ちにもなりました。ヒーロー&ヒロインはもちろん、登場人物みんなが個性豊かで魅力的に描かれていて、どんどんお話しに引き込まれました。
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モニター
ダンテに惹かれながらも毅然とした態度を崩さないジェニーがとても魅力的に描かれている。どんな女性も簡単に落としてきたダンテも、思うように扱えないからこそジェニーに惹かれていく。二人が恋に落ちるのは時間の問題だと思ったけれど、「いとこ」という関係の二人、そして他人になりすましているジェニーがどんな結末を迎えるのか展開に目が離せなく一気に読みました。
フランス語と英語の教師を経て、結婚後、コンピューター・プログラマーに転職。ものを作り出すことへの欲求は、油絵や陶芸、建築デザイン、自宅のインテリアを整えることに向けられた。人と接するのが好きで、人と人とのつながりに興味を持っていた彼女は、やがてロマンス小説の世界に楽しみを見いだし、登場人物それぞれに独自の性格を与えることに意欲を燃やすようになった。旅を楽しみ、その経験は作品の中に生かされている。現在はオーストラリアのニューサウスウェールズにあるカントリーハウスに住む。