ハーレクイン・シリーズ
ダニーは金色の仮面とドレスをまとい、親友が開いたベネチア式の仮面舞踏会にやってきた。互いに正体を明かさずに楽しめる幻想的な夜だが、親友の兄ニコロの相手だけは絶対に避けなくては。ベネチアの名家の長で銀行家のニコロは尊大で自信に満ち、初めて会ったときから、ダニーに冷淡だった。だから彼が私に声をかけるなんてありえないはずだけど。「シャンパンでもどうかな?」ダニーが振り向くと、海賊姿の男性が立っていた。その情熱的なまなざしに、ダニーはつい警戒するのも忘れ……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2014年05月05日
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- 著者
- キャロル・モーティマー
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- 訳者
- 加納三由季
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-12408-1
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- 書籍番号
- R-2408
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モニター
お互いに仮面をかぶっていたからこそ欲望に忠実になれたダニーと二コロ。素顔だと反目し合っていた二人が、反目し合いながらも惹かれているだろう感じや、仮面舞踏会後の関係、ハッピーエンドになるのがわかっていても、この事実を二コロが知ったら、この事実だと大丈夫か、とハラハラドキドキしてしまいました。でもやっぱりハーレクイン!最高です。
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モニター
人を愛することが、こんなに切なく情熱的なことだということを改めて思い知らされる1冊でした。お互いが心から惹かれ合う恋愛はとても美しいものですね。
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モニター
素直になれない傲慢系の男性が、相手を思いやるところは、ぐっと来ました。本当は出会ったときから惹かれあっていたのに、自分の気持ちをごまかしていた主人公たちですが、ハッピーエンドまでの過程は、キャロル・モーティマーならではのもどかしさいっぱい、ときめき感いっぱいでした。
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モニター
真実の愛に背を向けようとするダニーには少しイライラさせられましたが、その彼女の心の傷を癒し、目覚めた愛を成就させようとするニコロが本当に素敵で、その忍耐には切なくなりました。女性ならこんな恋がしてみたいというシチュエーションなので、読後は幸福感でいっぱいになりました。
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モニター
最初はお互い嫌い合っていたのにあるきっかけからお互い惹かれ合う二人。お互いの気持ちがわからずすれ違いもどかしくなりました。ヒーローのヒロインに対する思いが丁寧に書かれていて切ない気持ちになったり、いつの間にかヒロインにメロメロなヒーローの心情に読みながらニヤニヤしてしまいました。とても素敵な作品でした。
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モニター
かつて恋心を抱いていた親友の兄ニコロ。ニコロはダニーを嫌っているはずなのに、仮面舞踏会の日にお互いにそれと知らずに惹かれあってしまう。お互いの正体を知ってからニコロは自分の本当の気持ちを見つける。同じようにニコロを思っているダニーにはどうしても超えられない心の傷がある。その心をニコルが優しく見守りながら癒していく。先が気になり一気に読んでしまいました。
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翻訳家志望
いつもオンライン書店のベストセラーランキング上位の作品を選んで読んでいます。今回もこの翻訳家さんの作品でした。きれいでリズムのある文章で読みやすいです。ベネチア祭りの描写など、上品ながらも艶っぽくてドキドキしました。次の作品も楽しみです。
ハーレクイン・シリーズで最も愛され、人気のある作家の一人。1978年にイギリスでデビューして以来、これまでに刊行された作品は実に100冊を超える。14歳のころからロマンス小説に傾倒し、作家になることを決意した。物語を書き進めるうちに徐々に主導権が登場人物に移り、いつのまにか彼らが自由に物語を紡ぎはじめるのだという。現在マン島に夫と子供たちと住む。