ハーレクイン・シリーズ
エマは十カ月になる息子をかかえ、生活苦にあえいでいた。富豪の夫ヴィンチェンツォとは、別居して一年半になる。エマが子供を産めない体と診断されたのが要因だったが、皮肉にも家を出たのち妊娠がわかり、夫には知らせず出産した。旅先のシチリアで出会って電撃結婚したものの、幸せではなかった。離婚して少しばかり財産を分与してもらえないだろうか?エマはようやくヴィンチェンツォとの面会を取りつけた。意外なことに、彼は離婚したくないと言う。そして、どうしても離婚に同意してほしければ、最後に一度だけ、君とひと晩過ごしたい、と……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2009年08月05日
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- 著者
- シャロン・ケンドリック
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- 訳者
- 中野かれん
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-12406-7
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- 書籍番号
- R-2406
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モニター
旅先で出会って電撃結婚した二人に振りかかる運命のいたずらに翻弄されて、なかなか素直になれずにいる二人のもどかしさに先が気なって一気に読んでしまいました。
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モニター
子供ができないと診断され、別居しているエマと夫のヴィンチェンツォ。別居後に妊娠がわかり出産したが、幼い子供を抱えていることを夫には知らせず、生活に困っているヒロイン。どうにか苦境を抜け出すために、夫との離婚を考えつき、ヴィンチェンツォと対面するが…。シャロン・ケンドリックの作品は初めて読みましたが、感情移入しやすく、読みやすかったと思います。
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モニター
男女の出会いは、いろいろあるけれど、この二人の出会いは、運命的なものであっただろう。誇り高きシチリア人の彼も、心のどこかで本当の愛に飢えていたのではないだろうか。出会い、別れ、そして出会い、心を探りあう二人。真実の愛に、辿り着く日は、果たしてくるのだろうか。物語の結末の鍵を握るのは、二人の息子ジーノだけかもしれない。
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モニター
いくら魅力的で大富豪でも主人公の気持ちを理解しない、別居しても探しに来ない夫と自分の気持ちを伝えきれない主人公とのやりとりにはかなりイライラさせられました。でも、理由はどうあれ、子供を産めないはずの主人公が産んだ息子の存在を機に変わっていく環境と愛がなくなったはずの二人の気持ちの変化に次の展開は?と気になり結局一気に読み進めていました。
ウエストロンドン生まれ。写真家、看護師、オーストラリアの砂漠での救急車の運転手、改装した二階建てバスで料理をしながらのヨーロッパ巡りなど、多くの職業を経験する。それでも、作家がこれまでで最高の職業だと語る。医師の夫をモデルにすることもある小説のヒーロー作りの合間に、料理や読書、観劇、アメリカのウエストコースト・ミュージック、娘や息子との会話を楽しんでいる。