ハーレクイン・シリーズ
ヴァイオレット・ムーン
夜更けの公園。振り返るとハニーブロンド色の大きな“狼”がそこにいた。
アンソニー・リッチ――私の目の前で、毛皮が灼けた肌の奥へと吸い込まれ、ぬらりと覗いていた性器は太く伸びて、完全に勃起した人間のペニスに変わる。どんなに大柄な人間の男と比べても、アンソニーのは大きい。はるかに大きい。脚を大きく開いて腰を下げ、彼を深く迎え入れる。セックスするときは、やっぱり人間の姿のほうが気持ちいい。彼とずっとこうしていたい。私の身体はもう、アンソニー以外の男は受けつけないだろうから……。でももうすぐ彼とはお別れだ。次の満月の夜までに、私は群れのリーダーにふさわしい、雄の伴侶を選ばないといけない。それが狼社会の掟だから。そして、アンソニーを伴侶に選ぶことが許されない理由は、誰にも変えられないのだから。
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- 頁数
- 77頁 / 新書判
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- 発行日
- 2015年03月05日
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- 著者
- アリソン・ペイジ
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- 訳者
- 杉本ユミ
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- 定価
- 385円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-42182-1
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- 書籍番号
- DG-92
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