ハーレクイン・シリーズ
ニコロ・チャッツフィールドをホテル経営に協力させろですって? CEOである上司の無謀な命令に、秘書のソフィーは頭を抱えた。 隠遁中のニコロを訪ねて説得を試みるが、案の定、追い返されてしまう。 だがあるきっかけで彼の信頼を得た彼女は一転、屋敷へ滞在することに。 その日の夜遅くだった。恐ろしげなうなり声をソフィーが耳にしたのは。 もしかして……ニコロの身に何かあったの? 思わず彼の寝室に飛び込んだ彼女の目に、衝撃的な光景が映った。 火傷の痕に覆われた半身を露わにしたニコロが悪夢にうなされている! 彼には何か重大な秘密があるのだろう。ソフィーの胸がなぜか痛んだ。 やがてその痛みは、ニコロへの切ない情熱へと変わっていき……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2015年04月05日
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- 著者
- シャンテル・ショー
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- 訳者
- 山本翔子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2015年03月19日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-13051-8
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- 書籍番号
- R-3051
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- ミニシリーズ
- ホテル・チャッツフィールド
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ウサコ
最初は反発しあうものの、運命のように惹かれて行くソフィーとニコロの心理の変化がリアルで引き込まれます。それぞれ10代で経験した悲しい出来事はふたりの恋に対する気持ちを複雑にしていて涙ぐんでしまう。お互いに恋心を認め合うまでのすれ違いには「そんなに意地張らないで!」と思わず応援していました。心理描写が細かいけれどその分幸せへの扉が開く時の高揚感がたまらない。じっくりふたりに寄り添いながら読むのがおススメです。
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モニター
過去に受けた傷を抱えながら前向きに生きているソフィーと受けた傷のために心を閉ざし人を寄せ付けないニコロ。目に見える傷と見えない傷。二人の心理描写やソフィーがニコロの心の壁の内側に入り込んでいく描写にどんどん引き込まれ涙がこぼれました。そして最後のシーン。過去の恐怖体験と愛する人を失うかもしれない恐怖。ただのハッピーエンドでは終わらない展開の作品で秀逸です。
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モニター
命の大切さを改めて考えさせてくれました。風景描写が素晴らしく眼に浮かぶようでした。日本の桜もあり嬉しくなりました。人生前向きに生きる事に辿り着くまで心の葛藤が切なかったです。
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モニター
暗い過去のあるニコロですが、ひねくれすぎたところはなく、ソフィーにつらくあたるような場面もなかったので、山も谷もあるものの、イライラ感はあまりありませんでした。最後まで安心して読みきることができますよ。
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モニター
過去のトラウマ、諦めていた妊娠などのお話が好みの方は絶対に読んでほしいです。私はヒロインが意味もなく強気だったり思い込みが激しい話は苦手なので、このお話はとっても読みやすかったです。
ロンドン育ちの英国人作家。少女の頃から頭の中でお話を作るのが大好きで、10代の頃にはミルズ&ブーン社のロマンスを読んでいた。20歳で結婚、第1子の誕生とともにケント州の海辺に移り、現在も在住。浜辺を歩きながら小説のキャラクターを考えるという。趣味はガーデニングや散歩で、チョコレートには目がない。6人の子供の母親でもある。