ハーレクイン・シリーズ
真実は言えない
もう彼の愛を受け入れることはできない。あの忌まわしい秘密があるかぎり……。
初恋の男性との結婚、タヒチで過ごした二カ月のハネムーン、スイスのシャトーでの新婚生活――何もかも完璧なはずだった。トレーシーはジュリアンに身も心も捧げ、ジュリアンもまた長く抑えていた情熱を解き放ってトレーシーを愛した。だがシャトーに戻って四日目、死の床にあったジュリアンの父親がトレーシーに恐るべき事実を告げ、彼女を奈落の底へ突き落とした。ジュリアンを愛してる。でも一緒にはいられない。苦悩に引き裂かれたトレーシーは、黙って彼のもとを飛び出した。そして故郷のサンフランシスコで交通事故にあったのだ。五カ月の入院で外傷は奇跡的に完治、ショックによる記憶喪失も回復しつつある。ところが退院間際になってジュリアンが突然姿を現した。彼女をシャトーへ連れ戻しに……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2015年01月20日
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- 著者
- レベッカ・ウインターズ
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- 訳者
- すなみ翔
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- 定価
- 671円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 4-596-21542-1
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- 書籍番号
- I-1542
読者レビュー
出だしからヒロインの揺るぎない夫への愛情と絶望的な運命を知ったことでの葛藤や、ヒーローの妻に対する慈しみと敬虔なまでの愛情にこちらの胸が痛むほどでした。子供たちの可愛さも乳児ならではの匂いさえも感じられ、何度か涙ぐんでしまった程です。終盤にはヒーローの想いがさらに深いことがヒロインの心と読者のハートもガッツリとつかんでくれます。レベッカさんらしい魅力溢れるヒーローにメロメロになりました。