ハーレクイン・シリーズ
奇跡の贈り物
シンデレラの舞踏会 Ⅶ
夢から現れた美しい妖精が奇跡の季節、孤独な男に届けたものは?
また彼女だ。シルクに包まれ、やさしく、甘く、くらくらするような女性の香り――いつも見る夢の断片。アレッサンドロは、クリスマスを前に今日もまた同じ夢を見た。顔が見えないから夢の女性が誰なのかわからない。彼は苛立ちを抑えるように、山荘の庭で一人、斧をふるった。そのとき、ふいに呼び止められた。「あの、すみません」振り返ると、女性がキルトの大きな包みを抱えて立っている。謎めいたまなざし。まるで妖精だ。女性は、車が故障して困っていると言った。雪は激しさを増し、このままでは山を下りられなくなるだろう。さっそく修理工場へ連絡して、彼女に急いで帰ることを勧めると、妖精の目元がダイヤモンドの滴のようにきらめいた。涙だろうか?アレッサンドロはなぜか彼女が自分に会いに来たのだと確信した。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2015年01月20日
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- 著者
- デイ・ラクレア
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- 訳者
- 進藤あつ子
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- 定価
- 671円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 4-596-21491-3
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- 書籍番号
- I-1491
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- ミニシリーズ
- シンデレラの舞踏会
読者レビュー
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ハーレクイン・イマージュでお届けしている〈シンデレラの舞踏会〉の第七弾。今月はサルヴァトーレ家の次男アレッサンドロをヒーローに迎えます。失われた記憶の断片がしだいにつながって、ついにクリスマスに奇跡を起こす感動の物語。お楽しみください。