ハーレクイン・シリーズ

涙にぬれた口づけ
秘書学校を出たばかりのケイシーは、就職の面接に赴いた。大富豪キャリスター家当主の秘書に応募したのだ。順番を待つ列には、モデルのような美女たちがずらりと並び、採用を仕切る当主のギルがいかにハンサムで有能かを囁き合っている。面接室に入ったケイシーは、デスクに座る男性を見て凍りついた。端整で男らしい顔に、嘲るような冷笑を浮かべて彼女を見つめている。ほかの候補者たちと全然違う私を、心の中でせせら笑っているのね。上の空で面接を終えたケイシーの耳に、侮辱の言葉が響いた。「秘書に女性としての魅力はいらないから、君に決めたよ」ギルはそれからも、働き始めたケイシーに何かとつらく当たり……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2015年03月05日
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- 著者
- ダイアナ・パーマー
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- 訳者
- 谷原めぐみ
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- 定価
- 682円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-90310-5
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- 書籍番号
- K-300 (初版D-1168)
シリーズロマンスの世界で今もっとも売れている作家の1人。総発行部数は4200万部を超え、各紙のベストセラーリストにもたびたび登場している。かつて新聞記者として締め切りに追われる多忙な毎日を経験したことから、今も精力的に執筆を続ける。大の親日家として知られており、日本の言葉と文化を学んでいる。ジョージア州在住。