ハーレクイン・シリーズ

薔薇はつぼみのままで
まだ少女の面影のこる、彼女にその荷は重すぎて。
18歳で両親を亡くし、天涯孤独の身となったカレンは、大人に見えるよう精一杯の見繕いをし、住み込みの仕事に応募した。仕事の内容は皆目わからず、面接でもなぜか説明されない。数日後、面接官が見知らぬ男性を連れて自宅を訪ねてきた。そのいかにも尊大な男性こそ、広告を出した実業家のシェーンだった。彼はカレンを見るなり「君のような小娘には無理だ」と一蹴する。カレンが食い下がると、シェーンは衝撃の仕事内容を告げた。彼が探しているのは、跡継ぎを産んだら即離婚する“妻”だというのだ!あきらめかけたカレンを、自宅の全焼という悲劇が襲う。寄る辺ない彼女は、いずれ必ず捨てられる妻の役を志願した。
-
- 頁数
- 160頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2015年03月05日
-
- 著者
- フィリス・ホールドーソン
-
- 訳者
- 富永佐知子
-
- 定価
- 723円(税込)
-
- ISBN
- 978-4-596-22362-3
-
- 書籍番号
- I-2362 (初版L-45)
結婚50周年を祝う金婚式をとうの昔に迎えたという彼女は、作家としても女性としても、愛については大ベテランだと自負している。6人の子どもを育て上げたのち、カリフォルニア州サクラメント市が提供していた執筆クラスに参加。5年後に書き上げた『薔薇はつぼみのままで』で、ついにロマンス小説家としてデビュー。以来精力的に執筆を続けている。