ハーレクイン・シリーズ
玄関のドアを開けてファルークの姿を目にした瞬間、すさまじいショックに襲われ、カルメンは凍りついた。ファルークは中東ジュダール国のプリンスで、一年半前に国際会議を通じて出会い、すぐさま惹かれ合った。そこで二人は、後腐れのない関係を楽しむことを条件に三カ月という期間限定の恋人同士になったのだ。だがカルメンは約束の時を待たずして、ファルークのもとを去った。職を変えて転居までしたのに、見つかるなんて……。まさか彼は知ってしまったの? 私がなぜ去っていったかを。うろたえるカルメンに、ファルークは冷たい声で言い放った。「ぼくは娘に会いに来たんだ」
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2009年07月20日
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- 著者
- オリヴィア・ゲイツ
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- 訳者
- 氏家真智子
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- 定価
- 734円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-51318-2
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- 書籍番号
- D-1318
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- ミニシリーズ
- ジュダールの王冠
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モニター
シークものの王道ど真ん中!元恋人が密かに出産したとこを知り、無理やり国に連れて行って結婚する、といういかにもな設定です。あまりにもありがちなストーリー展開に物足りなさを感じましたが、これからシークものを読んでみようという人には調度良さそう。それにしてもこういうお話やロイヤルロマンスものを読むと、世界中の王室にアメリカ人妻がいるような錯覚に陥ってしまいますね(笑)。
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モニター
カルメンは見かけと違いとても謙虚な女性で、王子であるファルークにとって遊び相手に過ぎない自分が身ごもってしまったことは王子のスキャンダルになると思い、理由を告げずに王子の元を去る。お互いに惹かれあっているのにそのことはプライドから口にできず、従兄のタルクの言葉で疑心暗鬼に陥ったファルークと、ひたすらファルークのために身をひこうとするカルメンの心のすれ違いに焼きもきしながら、一気に読み終わりました。
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モニター
読み始めると、一気にアラビアン・ナイトの世界に迷い込んでしまいました。魅力的なヒーローで、愛する人の為に、皇太子の座も辞してしまうなんて・・・。ヒロインの娘を思う気持ちの深さと愛する人を思う気持ちに涙がこぼれました。でも次回作、弟二人の、恋物語がなお一層楽しみです。
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モニター
最初から最後まで、自分が夢に中にいるような気分でフワフワ浮いた心地良い気分で読めました。
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モニター
間違った一つの決断が、愛し合っている二人の心をすれ違った方向へ導いていく・・・。カルメンの絶望とファルークの苦悩、二人を陥れようとする影の存在・・・彼らの行く末はどうなってしまうのか?もう夢中でページをめくる手がとまりません。
今月イマージュでデビューしました期待の新人オリヴィア・ゲイツが、ディザイアからも三部作〈ジュダールの王冠〉でデビューいたします。まるでアラビアン・ナイトの世界に入り込んだかのようなエキゾチックな物語を、ご堪能ください!