ハーレクイン・シリーズ

愛妾の娘
大富豪の飽くなき愛 Ⅰ
選択肢は2つ──路頭に迷うか、傲慢イタリア富豪と結婚するか。
「裁判所に訴えて、子供たちを認知してもらうわ」ベルは震えながら、クリスト・ラベッリに向かって宣言していた。彼の父親ガエターノの別荘で、母は家政婦として長く仕えてきた。館の主を愛し、5人の子をもうけ、日陰の身にずっと甘んじたまま。母が逝き、ガエターノも亡くなった今、父親違いの弟妹たちと遺され、ベルは途方に暮れていた。そんなとき現れたのが、クリストだった。彼は子供たちの存在を認めず、冷酷にも養子に出すようにと迫る。ベルは弟妹を守るため、とっさに法廷に持ち込むと言ったのだった。だが醜聞を避けたいクリストは、思惑を秘めた目でベルを見、言った。「そんなに弟妹が心配なら、全員まとめてイタリアに来るといい。この子らの面倒は僕が見よう——ただし、君が妻になるのが条件だ」
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2015年02月20日
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- 著者
- リン・グレアム
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- 訳者
- 霜月桂
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- 定価
- 723円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-13039-6
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- 書籍番号
- R-3039
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- ミニ
シリーズ - 大富豪の飽くなき愛
- ミニ
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北アイルランド出身。10代のころからロマンス小説の熱心な読者で、初めて自分で書いたのは15歳のとき。大学で法律を学び、卒業後に14歳のときからの恋人と結婚。この結婚は一度破綻したが、数年後、同じ男性と恋に落ちて再婚するという経歴の持ち主。小説を書くアイデアは、自分の想像力とこれまでの経験から得ることがほとんどで、彼女自身、今でも自家用機に乗った億万長者にさらわれることを夢見ていると話す。