ハーレクイン・シリーズ
高級アパートメントに住むジュリアは、ここ数日悩んでいた。というのも、二カ月ほど前にハンサムな富豪マックスと愛を交わし、その際に彼の子を宿したことがわかったのだ。思いきって、妊娠したとマックスに打ち明けたものの、彼は〝自分の子であるはずがない〟の一点張りで、ジュリアの話にろくに耳を貸そうともしない。体の関係以上の何かがある……そう思ったのは私だけだったのね。ジュリアは落胆を振り払い、子供を一人で育てようと決意した。そんな折、差出人のない一通の手紙がジュリアの家に届けられる。〝妊娠したことを世間にばらされたくなければ、百万ドル用意しろ〟突然の脅迫状に、ジュリアは息をのんだ。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2009年07月05日
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- 著者
- モーリーン・チャイルド
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- 訳者
- 渡部夢霧
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- 定価
- 734円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-51314-4
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- 書籍番号
- D-1314
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- ミニシリーズ
- パークアベニューにようこそ
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モニター
唐突な出だしが、興味を引き、一気に読んでしまいました。ふたりのロマンスに影を落とす、ヒロインとヒーローの過去が少しずつきらかになり、やきもきする場面も。早く過去から自由になって!と応援したくなるふたり。愛情が膨らむのにうまく伝えられないヒーロー。”成上がり”という意識や”高貴”な家(家名)が今も残るという現実もまた知ることができました。ロマンスたっぷりの一冊です。
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モニター
思わず一気に読んでしまいました。なんだか早く読み進みたくて。ジュリアに共感しながらマックスの言動にイライラ、どきどきしたりして。思わずのめり込んでしまうストーリーでした。
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モニター
読み始めて早々、多くの難問を抱える羽目になるヒロインのジュリア。彼女の健気さが本当に可愛くて仕方ありません。一方、いくら読み進めても最初の見解を崩そうとしない頑固で男気あふれるマックスには、散々もどかしい気持ちにさせられましたが……彼がとった最後の行動は、今までの彼からは信じられないほど意外なヒーローっぷりで必見です! 他の住人もドラマティックな何かを匂わせていて、関連作が待ち遠しくなりました。
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モニター
元妻がついた嘘にとらわれ、今、愛すべきジュリアの言葉を信じようとしないマックス。心と体で葛藤しながらも、一途に愛を捧げるジュリア。そんなジュリアの言葉を何故信じない!?と、ちょっとマックスにハラハラしてしまいました。親友アレックスの言葉はまさに納得の一言。真実に気付いてからは、さすが『ハーレクインに出てくる男性だ!』と思うほどの行動力で、良かった~と思う結末でした。
今月から作家競作六部作〈パークアベニューにようこそ〉がスタートいたします。豪奢なアパートメントを舞台にどんなロマンスが繰り広げられるのか、ご期待ください!