ハーレクイン・シリーズ
恋わずらい
両親亡き後、伯母夫婦の豪邸で無給の小間使いのように働き、 美しい従姉デラの影のように生きるアビー。 そんな彼女の胸に、ただひとつ灯る火があった。 それはデラの婚約者バスコ・ダ・カルバリュの存在だ。 ある日アビーはデラに頼まれ、バスコに手紙を渡しにいく。 都会で贅沢をしたいデラの、農園経営の夢には付き合えないという、 バスコへの婚約破棄の最後通告だった。 その夜、酔いつぶれたバスコを家に連れて帰ると、 淋しさからか、彼はそっとアビーに触れてきて、ふたりは結ばれた。 だがそれは、アビーにとって悲しくも辛い恋の始まりだった。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2014年12月05日
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- 著者
- サラ・クレイヴン
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- 訳者
- 三木たか子
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2014年11月20日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-90289-4
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- 書籍番号
- K-279 (初版R-663)
読者レビュー
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akira25s
私が初めて読んだハーレクイン作品です。(図書館で借りたのですが、書籍が破損したとかで貸し出しされなくて困っていました。)再版にあたって、即買いです。初期の作品なのでヒーローの心理状態を知ることはできませんが、事あるごとに嫉妬したり、やきもきしたりと描写があるので、読み直すと『するめ』みたいに美味な味がでてきます。刺激に満ちた出来事はありませんが、終盤で悲しい出来事もあります。お金持ちの夢みたいなヒーローと違い、莫大な資産はありません。そこそこ資産があるけれど、リスクのある職種なので地に足のついたストーリーになります。自虐的なヒロインとのすれ違いのロマンスがじれったいっ! ありがちなライバル女性の(悪意に満ちた)情報ですれ違いが生じるのはテンプレなので、ノスタルジックで正統派の初期のハーレクインを堪能してください。でも、リングレ系ではないですよ(笑)私的ではありますが、再版してくれて、ありがとうございます。
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イングランド南西部サウス・デボン生まれ。海辺の家で本に囲まれて育った。グラマースクール卒業後は、地元のジャーナリストとして、フラワーショーから事件まで、あらゆる分野の記事を手がける。ロマンス小説を書き始めたのは1975年から。執筆のほかには、映画、音楽、料理、おいしいレストランの食べ歩きなどに情熱を傾けている。サマセット在住。