ハーレクイン・シリーズ
「サマンサ?」電話の向こうで、けっして忘れられない声が言った。 サムをそう呼ぶのはラファエレしかいない。二人は4年前、ミラノで恋に落ち、激しく愛しあった。その結果が予想外の妊娠。 ラファエレのあからさまな拒絶に、サムは流産したと嘘をついて彼のもとを去った。しかし息子の存在を知ったラファエレは激怒し、 親子の絆を取り戻すために3人で暮らすことを強要してきた。 サムの神経は限界まで追いつめられているのに、 ラファエレは容赦なく彼女を罰しつづける── 昼も夜もともに過ごし、彼への思いを燃え上がらせることで。 かつて二人がどれほど情熱的に求め合ったか、思い出させることで。 でもいくら望んでも、二度とラファエレに愛される日は来ない……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2014年11月20日
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- 著者
- アビー・グリーン
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- 訳者
- 寺尾なつ子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2014年11月06日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-13015-0
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- 書籍番号
- R-3015
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- ミニシリーズ
- ファム・ファタールの息子たち
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モニター
ラファエレの父親としての愛情がとてもよく伝わってきました。そしてヒロインをこの上なく愛する気持ちも。ラストは続きが気になる終わり方でした。
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モニター
お互いに忘れられないのに、ヒーロー、ヒロインともに過去の経験とプライドのためになかなか打ち解けられない二人にもどかしさを感じました。ヒーローもヒロインも全く違う魅力を持っていて、お互いの思いをどんなふうに告げるのかが気になって、一気に読みました。
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モニター
子供が可愛い! 主役2人がモヤモヤしていても、子供の愛らしさで作品の雰囲気が和らいでいる感じがしました。ラファエレが「好きだから」とも「好きじゃないから」とも無理なく受け取れる行動と言葉をするので、気持ちがつかめずもどかしかったです。真意を告白するシーンが良かったです。
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モニター
ヒーローは自分の父と母の関係のせいで、歪んだ女性観・結婚観に縛られて、矛盾した行動をとり続けるので、このヒロイン、大変だな~と思いました。母として、また女性として揺れ動くヒロインの様子が丁寧に描かれており、とても共感できましたし、同情もしていたので、ヒーローが嫉妬する場面では、ヒロイン以上に読んでる私がうさを晴らせて、にんまりしてしまいました。
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モニター
子供の頃に複雑な環境で育っていると、ヒーローが愛を信じるのが怖くなるのも仕方ないのかなと思いつつ、同じような環境で育っても愛を信じ続けることができるヒロインにはとても好感が持てました。脇役だけれど、思い悩む息子の背中を、ポンと押してあげるヒーローのお父さんが素敵です。このお父さんがいなければ、幸せになれなかったのでは?っと感じました。
ロンドンに生まれ、幼少時にアイルランドに移住。10代のころに祖母の愛読していたハーレクインのロマンス小説に夢中になり、宿題を早急に片づけて読書する時間を捻出していた。短編映画のアシスタント・ディレクターという職を得るが、多忙な毎日の中でもハーレクインの小説への熱はますます募り、ある日辞職して、小説を書きはじめた。