ハーレクイン・シリーズ
ヴェネチアの北にある小さな村、カステルファルコーネ。 村の中心に立つ壮大な館に滞在するスザンヌは、激しく後悔していた。 知り合って間もない友人の誘いを軽く受け入れたばかりに、 高貴な家系の陰で渦巻く複雑な愛憎関係に巻き込まれてしまった。 一族の皆が何かしらの事情を抱えているようだ。 特に友人の従兄マッツァーロに紹介されたときの驚きといったら! マッツァーロは館の当主でもあり、伯爵の称号を持つ。 事故がもとで体と顔に傷を負い、杖にすがって歩く身だった。 暗く陰る彼の瞳に、スザンヌは一瞬で心を奪われた。 自身を絶望の淵に突き落とす恋の前ぶれだとは、予想だにしなかった。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2014年10月20日
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- 著者
- アン・メイザー
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- 訳者
- 高木晶子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2014年10月09日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-13009-9
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- 書籍番号
- R-3009
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モニター
大理石の床、バルコニー、噴水のある庭……女性なら一度は憧れるそんな夢のようなイタリア貴族の歴史あるお屋敷が舞台の今作は、ロマンティックな背景とは裏腹に複雑な人間関係が絡み合ってよりいっそう自分が体験している出来事のように現実味を味わえました。どこか謎めいていて魅力的な伯爵と主人公二人の運命に最後の最後まで目が離せません。
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モニター
ヒロインの目からみて伯爵の屋敷内の人々が謎に満ちていて、いろいろ思い悩むのがちょっとゴシック小説みたいな趣がありました。1977年作ということで時代もあったかと思いますが、個人情報管理についても飛行機事故の確認についても甘いというかずさんというか...。問題の解決の仕方も含めて、クラシックな作品と思って読むのがよいかと思いました。
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モニター
ホテルの従業員のスザンヌは客の強引な誘いから逃げ出したくて、知り合って間もない友人の誘いでヴェネチアに行く事に。そこで待ち受けていたものは複雑な家族関係。まるで昼ドラの様な展開で面白かったです。
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モニター
アン・メイザーの初期の作品です。ホットなところは全くなく優しい作品になっています。既婚者で障害のあるヒーローと若くて無垢なヒロイン。ハーレクインではプレイボーイは数多くありますが、このヒーローは愛情なしに異性にかかわるタイプではありません。こんな人が最悪な女に引っかかってて人生をだいなしにされるなんて…。でもヒロインと出会うことで心を開いていきます。残念なのは純愛なのに不倫? でも最後はハッピーエンドでよかったです。
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モニター
ヒーローが伯爵で杖にすがって歩く身。そして可愛い娘までいる妻帯者。えっ不倫⁉︎ 初めて読むシチュエーションでドキドキしました。いけない想いだと知りつつマッツァーロに惹かれていくスザンヌの気持ちがわかりすぎるほどわかって切なかったです。
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モニター
なかなかストーリーに入っていけず苦労しました。やっぱり不倫というだけで拒否反応が起きてしまうので。展開が読めないというところはおもしろかったので、またアン・メイザーさんの話を読んでみたいです。
イングランド北部の町に生まれ、現在は息子と娘、2人のかわいい孫がいる。自分が読みたいと思うような物語を書く、というのが彼女の信念。ハーレクイン・ロマンスに登場する前から作家として活躍していたが、このシリーズによって、一躍国際的な名声を得た。他のベストセラー作家から「彼女に憧れて作家になった」と言われるほどの伝説的な存在。