ハーレクイン・シリーズ
二年前、オーナーシェフとして念願のレストランを開いたララだが、共同経営者に店の金を持ち逃げされ、現在は資金難に陥っている。思いあまって富豪の継父に話すと、助けると約束してくれた。ところが、その直後、母と継父は交通事故で亡くなってしまう。遺言の内容を聞くために、ララは弁護士事務所に出向いた。巨額の遺産は、継父の息子ウルフとララに譲渡されるものの、検認がすむまでは遺産を使うことはできない。ララは同席したウルフに一時的な資金援助を申し入れた。十代のとき夢中になり、あげく冷たくあしらわれた男性だ。彼の返事に、ララの顔から血の気が引いていった。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2009年07月20日
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- 著者
- ヘレン・ビアンチン
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- 訳者
- 中村美穂
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-12402-9
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- 書籍番号
- R-2402
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モニター
やむを得ず結婚生活を始めることになった主人公ララはオーナーシェフ。彼女の旺盛な自立心と超過保護(支配的)なヒーローとの間に生まれる反発と、それに反して惹かれあう心、そして二人の間にあった情熱が、いつしか夫婦の愛情に育っていく様子が、NYとシドニーの華やかな社交界や、レストランの魅力的な(おいしそうな!)世界を舞台に描かれ、スピーディーなストーリー展開に一気に読み進みました。
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モニター
初恋の人のことは、なかなか忘れられないのが女心。それが甘い思い出なのか、苦々しい思い出なのかは別として。このストーリヒロインは、苦々しい思い出のために、再会したその彼に、素直な気持ちになれない。心の葛藤は彼への愛なのか?それとも憎しみ? 揺れ動く女心が丁寧につづられてゆきます。 ヒロインの心の移り変わりが情熱的です。
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モニター
お互いに強い愛情と好意を持っているのに、なぜか素直に表現することができない。決別してしまうのではないかとはらはらした場面がたびたびあって、ついついいっきに先が読みたくなってしまいました。
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モニター
母親と継父の突然の死で再会する二人。彼女は自立心が強く頑張ってきたけど、もう限界ぎりぎり崖っぷち。彼は強引なところもあるけど、彼女が困った時にはすぐに駆けつけて何とかしてくれる強くて頼れるヒーローそのもの。情熱的な描写もたくさん出てきます(照)シェフである彼女が作る料理はどれもデザートつきで美味しそう。シドニーの風景も素敵で一気に読んでしまいました。
ニュージーランド生まれ。三児の母。若いころ、秘書学校を卒業してすぐ友人とともに客船で対岸のオーストラリアにわたり、働いてためたお金で車を買って大陸の旅をした。その旅先で二人とも生涯の伴侶を得たというロマンスの主。