ハーレクイン・シリーズ
骨董店の売り子をしているフェイは、まだ恋をしたことがない。 休暇で旅に出たある日、乗っていたバスが立ち往生し、 なにげなく外へ出た彼女は森のなかに立つ美しい古城に魅了された。 そこへ突然、金色の瞳をした美しい男性が木陰から現れ、 フェイは驚いた弾みで足首を捻挫してしまう。 彼こそ、城主のデ・リベロ・ファルカン伯爵、ヴィンセント。 伯爵は痛みで歩けない彼女をなんなく抱え上げ、そのまま城へ向かった。 人に命令して従わせるタイプの男性にこんなに近づくのは初めて……。 ときめきと不安が入りまじるフェイの心に、伯爵の甘い問いが忍びこむ。 「さて、とらわれの姫の名前を教えてくれないか?」
-
- 頁数
- 160頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2014年10月05日
-
- 訳者
- 小林ルミ子
-
- 定価
- 723円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送予定日
- 2014年09月20日(予定)
-
- ISBN
- 978-4-596-22342-5
-
- 書籍番号
- I-2342
-
モニター
ドキドキしました。恋をしたことのないフェイの気持ちになって読んでいると、自分の初恋のことを思い出しました。年上の伯爵が相手、というのも夢の世界という感じで良かったです。
-
モニター
フェイと伯爵の出会いからお城にとどまるシーンが素敵でした。ラテンの男女の愛の考え方がよく出ているセリフが多く、とても心にしみます。フェイと伯爵以外の恋も気になります。ロマの少年と少女の踊りの描写も秀逸でしたが、私はエステラの恋がとても気になりました。一度目はフェイを中心に、二度目はエステラのこれまでを想像して読んでみたら、楽しいと思います。彼女の物語も読んでみたいです。
-
モニター
ヒロインの淡い恋心を、経験を積んだヒーローが、機が熟すのを待つ様子が、大人のなせる恋だなと思いました。ヒロインの発言にドキドキしながらもヒーローが包み込み見守る様な行動に、ときめきながらも心温まる恋の物語でした。
-
モニター
偶然が重なり、物語が進みます。ハーレクイン王道のややゴーマンなヒーローと無垢な少女の話かと思いきや、ヒーローが思っていたより優しく、少女も自分の意見をしっかり持っていました。ページ数もそれほどないので、あっという間に読み切ってしまいます。読み終えた後味もよく、さらっと読みたい時にお勧めです。
-
モニター
ヒーローとヒロインのことばの駆け引きが絶妙です。二人の求めてるものが同じなのにヒロインにはルールがあり受け入れられないところがイライラ!偶然の出会いと友人の一途な愛心温まる作品でした。
-
モニター
人は現実が厳しいほど美しい夢を見る…作者はそう信じて生涯独身を貫いたそうです。美しき愛の物語を読むのが怖くなってきませんか?もし感動したら結婚のハードルが高くなりそうで、私は怖かったです。しかし『怖い』という感情は『期待』の裏返しだと主人公と伯爵を見て気づきました。自分の本当の望みを怖くて選べないフェイにはもどかしくも共感できました。美しい夢がみたいなら、この物語は期待に応えてくれると思います。
ロマンスの草創期に活躍した英国人作家。第二次大戦中、14歳の頃から労働を強いられ、苦しい生活の中で“現実が厳しければ厳しいほど人は美しい夢を見る”という確信を得て、ロマンス小説を書き始める。32歳で作家デビューを果たし、30余年の作家人生で約70作を上梓。生涯独身を通し、1989年に永眠するも、ロマンスの王道を貫く作風が今も読者に支持されている。