ハーレクイン・シリーズ
ひとりぼっちが怖くて
母も孤児院の仲間も、皆私を置いていった。そして、あなたまで……。
医者の言葉にジェイシーは青ざめ、必死に気を失うまいとした。妊娠……。両親の顔も知らない私が、母親になるなんて……。さらに医者は言った。「あなたの血液型がRhマイナスなので、胎児の父親の血液型やその他の情報を知る必要があるんです」ああ、トムに妊娠したことを話さなければならないなんて。一夜かぎりのできごとだったのだ。新聞記者の私にとって、警部補のトムは情報提供者であると同時に、いい友人だった。だがあの夜、なにかが起こり、二人は愛を交わした。そしてすべてが終わったあと、彼はたった一言、〝間違いだったよ〟と言い残して去っていった。あれから二カ月、トムは私に会おうともしない。自分が父親になると知ったら、彼はどんな顔をするだろう。
-
- 頁数
- 160頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2014年08月05日
-
- 著者
- アイリーン・ウィルクス
-
- 訳者
- 岡聖子
-
- 定価
- 671円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- ISBN
- 4-596-00449-8
-
- 書籍番号
- D-861
読者レビュー
読者レビューはまだございません。