ハーレクイン・シリーズ
情熱の残り火
自分に値段をつけるといい――
彼は陰りをおびた目をして、そう言った。
スカーレットは友人と共同で事務所を経営する室内装飾家。最近は財務状況が悪化して、経営が苦しかった。そんなとき、高額の報酬を約束する大きな契約が舞い込んでくる。だが、その顧客と対面したスカーレットは愕然とした。アレッサンドロ・マルチアノだったからだ。億万長者のホテル経営者にして彼女のかつての恋人で、いわれのない非難を受け、屈辱的な別れ方をした相手。彼は今も私を金めあての女と決めつけ、さげすんでいる。契約をちらつかせれば、私がベッドに戻ってくると思ってるのだ。「そうとも、僕は君を買えると思っている。それも簡単にね」
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2009年05月05日
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- 著者
- メラニー・ミルバーン
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- 訳者
- みゆき寿々
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-12383-1
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- 書籍番号
- R-2383
読者レビュー
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シドニー郊外で生まれ、現在はタスマニアに住む。十七歳のときに初めてハーレクインの小説を読み、生涯ロマンス小説を読み続けること、そして、背が高く日焼けしたハンサムな男性と結婚することを決心した。毎日をもっとロマンティックにする秘訣は、ロマンティックな男性と結婚することだと語る。二度目のデートで結婚を決めた外科医の夫との間に二人の息子がいる。