ハーレクイン・シリーズ

天使の靴音
この4カ月半、20歳のグウェンは朝から晩まで働きづめだった。車の衝突事故で両親と義兄をいっぺんに亡くし、重傷を負った姉と姪の医療費は彼女が賄うしかなかったのだ。気丈な彼女もさすがに、過労で日に日に痩せてきていた。そんなある日、どこからグウェンの事情を聞きつけたのか、見知らぬ男からありえないビジネスの提案がもたらされる。1年間の契約で僕と結婚してくれたら15万ドル支払う──実業家のブラッドは冷淡な表情をまったく崩さずに言った。そんな無茶なことはできないわ。でも……彼を信じてみたい。説明できない不思議な衝動が、グウェンを突き動かしていた。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2014年09月20日
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- 著者
- キャロライン・ジャンツ
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- 訳者
- 田村たつ子
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- 定価
- 713円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-42046-6
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- 書籍番号
- PB-146 (初版R-537)
カナダ人の作家。作家を志して大学を2年で中退。この『天使の靴音』が彼女の処女作となる。