ハーレクイン・シリーズ
いとしき異邦人
やせっぽちでそばかすだらけ、引っ込み思案のキャシーは20歳。 イギリスの海辺の町に住む医師の娘だ。 半年前、父が連れてきたオーストリア人医師ウルフの、 いかにもやり手らしい威圧的な態度が気に入らないのだが、 たった1人の親友で、すばらしい美人のティファニは、 ひと目でウルフに夢中になり“絶対に彼を手に入れる”と息巻く。 ところがある日、ウルフに近寄られたキャシーは激しく動揺し、 鉛筆を削っていたナイフを、思わず彼の手に突き刺してしまう。 以来ますます彼を避けようとするキャシーだが、 ウルフのまなざしは、逃がしはしないとでも言うかのように、 彼女の心を絡めとって離さないのだった。
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- 頁数
- 176頁 / 新書判
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- 発行日
- 2014年09月05日
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- 訳者
- 安引まゆみ
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2014年08月20日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-90271-9
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- 書籍番号
- K-261 (初版R-170)
ロマンスの草創期に活躍した英国人作家。第二次大戦中、14歳の頃から労働を強いられ、苦しい生活の中で“現実が厳しければ厳しいほど人は美しい夢を見る”という確信を得て、ロマンス小説を書き始める。32歳で作家デビューを果たし、30余年の作家人生で約70作を上梓。生涯独身を通し、1989年に永眠するも、ロマンスの王道を貫く作風が今も読者に支持されている。