ハーレクイン・シリーズ
結ばれたパリの夜
いったい、どんな理由があって、
地中海のプリンスが私を拉致したのか――。
レオラは休暇で、地中海の島イリュリア公国の古い町を訪れていた。その夜、彼女は深夜になっても寝つけず、散歩をしようと宿を出た。あたりは深い静寂に包まれていた。ところが広場まで来たとき、教会の近くで怪しげに動くものが目に入った。人影だ!一瞬、小さな明かりがきらめき、男性の顔が映し出された直後、レオラは背後から男に取り押さえられ、建物に引きずりこまれた。薄暗い裸電球に、無慈悲な戦士を思わせる男の姿が浮かびあがった。男の名はプリンス・ニコ。このあたりの統治者だ。彼は謎めいた言葉を口にした。「きみは危険にさらされている。だからここに連れてきた」
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2009年05月05日
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- 著者
- ロビン・ドナルド
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- 訳者
- 森島小百合
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-12382-4
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- 書籍番号
- R-2382
読者レビュー
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ニュージーランド北部の牧場主の家に、一男五女の長女として生まれた。十五歳で師範学校に学び、十九歳で結婚、同時に小学校の教師となる。子育てを終えて一時休んでいた教職に戻り、かたわら執筆を始めた。蘭の花が咲き、キウィやオレンジの実る美しい北部の村に住む。