ハーレクイン・シリーズ
唯一の身内の祖母を亡くしたジルは19歳で故郷をあとにし、 ロンドンにある高級ホテルのブティックで働きはじめた。 ある日、親しくしている宿泊客の少女が病気で入院し、 海外から見舞いに駆けつけた少女の叔父エリックと出会う。 アメリカ西海岸で高級百貨店を経営する大富豪の彼は、 ヴァイキングの血を引き、大柄で威圧感にあふれた男性だった。 灰色の瞳に射られ、恐れか、畏怖か、ジルはえも言われぬ感情に戸惑った。 するとエリックは彼女を食事に誘い、思わぬ話を持ちかけてきた。 「きみもアメリカへ来て、僕のところで仕事をしないか?」 有能な実業家の彼が私のような小娘に声をかけるのは、なぜ?
-
- 頁数
- 160頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2014年08月05日
-
- 訳者
- 長田乃莉子
-
- 定価
- 723円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送予定日
- 2014年07月17日(予定)
-
- ISBN
- 978-4-596-22334-0
-
- 書籍番号
- I-2334
-
モニター
『秘恋』とは、古風な題名だなと思いながら読み始めましたが、古い作品ならではの映画のワンシーンを見ているような穏やかで幸せな気分になりました。孤独なヒロインがページを追うごとに成長していく姿を応援したくもなるし、ヴァイキングのように力強いはずのヒーローがヒロインだけに垣間見せる自信無げな姿もかわいい。こんなホッとできるような素敵な作品を翻訳していただけて感謝です。
-
モニター
私もアメリカで働いてみたいと願っているのでジルを応援する友達のような気持ちでこの本を読みました。ジルの繊細さは忘れかけていた自身の繊細さを振り返るきっかけとなりました。海辺の描写が魅力的でサンタ・フェリシアという街に興味を持ちました。運も必要ですが夢を夢で終わらせない、その気持ちがあれば最終的に幸せをつかめるのではないかと思いました。
-
モニター
ジリジリと燃え上がる炎の行方と多様な脇役達が繰り広げるドラマを最後まで楽しみました。冷徹なヒーローが燃え上がる瞬間はぞくぞくしました。
-
モニター
秘密の恋。とても惹かれるのに周りには知られてはいけない・・・そう思いつつも抑えられない気持ち、とてもドキドキしながら読んでいました。主人公が19歳という若さでどの様に人生を切り開いていくか、そちらも興味深く読めました。
-
モニター
不器用な年上ヒーローとうぶなヒロインの恋はどうなるのだろうと一気に読んでしまいました。ジルが少女から大人の女性に成長していくのとは反対に、どんどん混乱していくエリックの様子に、エリックを応援しながら読み進めていました。(たいていは女の子押しなのですが…)題名通り恋心を隠しっぱなしの展開にやきもきしながらも、最後には幸せな気分になりました。しかし、自覚したジルの強さにはびっくりです。
ロマンスの草創期に活躍した英国人作家。第二次大戦中、14歳の頃から労働を強いられ、苦しい生活の中で"現実が厳しければ厳しいほど人は美しい夢を見る"という確信を得て、ロマンス小説を書き始める。32歳で作家デビューを果たし、30余年の作家人生で約70作を上梓。生涯独身を通し、1989年に永眠するも、ロマンスの王道を貫く作風が今も読者に支持されている。