ハーレクイン・シリーズ
大富豪の醜聞
本当の私を明かすことはできない。
でもわかって――あなたの愛人にはなれないと。
シャンタルはうっとりと舞踏会の夜を思い返した。ハンサムな男性に声をかけられ、情熱的なタンゴを踊って……。だがシャンタルは他人のチケットを使って忍び込んでいた身。嘘が暴かれそうになって逃げ帰るしかなかった。その男性がギリシアの大富豪アンゲロスだと知ってからは、いっそう自分がみじめになった。おとぎばなしは終わったのだ。だから目の前で車が急停車し、彼が現れたときには驚いた。それもひどく怒って。私を違う誰かと勘違いしているみたいに。ああ、きっとチケットの本当の持ち主と間違えているんだわ。ふいに彼女の唇に、アンゲロスの怒りのこもった唇が重ねられた!
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2009年03月20日
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- 著者
- サラ・モーガン
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- 訳者
- 加納三由季
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-12372-5
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- 書籍番号
- R-2372
読者レビュー
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イギリスのウィルトシャー州生まれ。看護師としての訓練を受けたのち、医療関連のさまざまな仕事に携わり、その経験をもとにしてロマンス小説を書き始めた。すてきなビジネスマンと結婚し、小さな男の子が二人いる。子育てに追われながらも暇を見つけては執筆活動にいそしんでいる。アウトドアライフを愛し、とりわけスキーと散歩が大のお気に入り。