ハーレクイン・シリーズ
シークとの千一夜
砂漠の国カリスタで、エレニは夕日が沈む地平線を眺めていた。 いつもは横暴な父親も、今日はひどく上機嫌だ。 これから高貴な身分の客人が来て、夜を過ごすからだ。 どうせ酔った父親の戯言よ……と思っていると、 美しい馬を駆って、たくましい男性が突如彼女の前に現れた。 この国では知らぬ者などいない、プリンス・カリクだ。 みすぼらしいあばら家を見下したように見まわしている。 だが飲み物を差し出すエレニを見て、彼はひどく驚いたようだった。 そう、彼女はカリスタの伝説にうたわれる緑の瞳の持ち主だったのだ。 プレイボーイと名高いプリンスに見つめられ、エレニの頬は紅潮した。
-
- 頁数
- 160頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2014年07月20日
-
- 著者
- シャロン・ケンドリック
-
- 訳者
- 水月遙
-
- 定価
- 682円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送予定日
- 2014年07月03日(予定)
-
- ISBN
- 978-4-596-90259-7
-
- 書籍番号
- K-249 (初版R-2476)
読者レビュー
-
アン
プリンスとの身分違いの恋に胸が締め付けられました。愛してはいけない人と分かっていても、身も心も奪われ愛さない方が難しい! 自分勝手で横暴なプリンスに振り回されながらも、ただ言いなりになるのではなく、立ち向かう主人公の強さが良かったです。
-
モニター
恋愛小説の主人公は周りに流されやすいという偏見があり、少し苦手としていたのですが、この物語の主人公は自分のプライドをきちんと持ち、聡明で自分の人生を切り開いた感じがして凄く良かったです。なかなか現実世界では難しいかもしれませんが、読み終わった後に彼女を見習って素敵な女性になりたいと思える小説でした。
-
モニター
現代においては想像もできないような、非日常的な、身分違いの恋・・・。それは、小説の中ではありきたりかもしれません。それでも、物語に登場する二人の男女には、つい感情移入してしまいます。育ちの違いから反発し合いながらも、不器用ながらに自然にお互いを認め合っていくような物語の描写は、優しい気持ちを与えてくれます。
英国のウエストロンドンに生まれ、ウィンチェスターに在住。11歳からお話作りを始め、現在まで一度もやめたことはない。アップテンポで心地よい物語、読者の心をぎゅっとつかむセクシーなヒーローを描きたいという。創作以外では、音楽鑑賞、読書、料理と食べることが趣味。娘と息子の母でもある。