ハーレクイン・シリーズ
砂漠のばら
ローズは病後の療養のため、王の専用飛行機で、 石油の国ラス・アルハジャールを訪れていた。 王室御用達の獣医である兄に招かれたのだ。 ある夜、兄と車で出かける途中、突如暗闇から馬が躍り出てきた。 急ブレーキを踏んで車を停止させるや、兄は馬を捜しに行ってしまう。 慌ててローズも飛び出すと、誰かに口をふさがれ、抱き上げられた。 全身黒ずくめの男は黒い頭巾をかぶり、灰色の目しか見えない。 だが光る目を見て直感した。飛行機に同乗していたハッサン皇子だわ! あの鋭い瞳を忘れようはずがない。でも、なぜ彼が私を誘拐するの? たくましい腕に連れ去られながら、ローズは恐怖に震えた。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2014年07月05日
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- 著者
- リズ・フィールディング
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- 訳者
- 苅谷京子
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2014年06月19日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-90254-2
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- 書籍番号
- K-244 (初版R-1692)
イングランド南部バークシャー生まれ。20歳のときアフリカに渡り、秘書の仕事に就いた。土木技師と結婚し、その後10年間をアフリカと中東で暮らす。夫は激務で、彼の帰宅を待つ長い時間、ものを書いて過ごすうち作家の道に。現在はウェールズに住んでいる。夫とのあいだに2人の子供がある。