ハーレクイン・シリーズ
ある日、ローラは姉夫婦が死亡したという連絡を受け取った。 知らせてきたのは、義兄の親友で名門出の大富豪アントン・ドヴィア―― 何度か会ったことはあるが、過剰なまでの男っぽさや尊大さに、 ローラはつい怖じ気づいてしまい、ひどく苦手な相手だった。 遺された姪サリーのもとに駆けつけると、そこにはアントンがおり、 驚いたことに、後見人としてサリーを引き取ると告げる。 たしかに一介の秘書の私より彼に育てられたほうが幸せかもしれない。 でも、両親を亡くして不安になっている姪を放ってはおけない……。 ためらい、思い悩むローラを、アントンは嘲るように眺めたあげく、 有無を言わせぬ口調で言った。「君は僕と結婚しなくてはならない」
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2014年07月05日
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- 著者
- イヴォンヌ・ウィタル
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- 訳者
- 後藤美香
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2014年06月19日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22330-2
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- 書籍番号
- I-2330
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モニター
題名から、辛すぎる話だったらどうしよう…?と思いつつ読み始めたのですが、そんなことはなく、楽しく読むことができました。ヒロインのローラの可憐でいて凛としたイメージや、結婚相手となるアントンの、冷徹に感じるほどのクールさと熱い男らしさ、そういった人物の描写で、すんなり物語に入り込みました。ドキドキとしながら読み進み、気づけば一気に読み終わっていました。ハラハラとときめき、それが味わえる物語です。
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モニター
「地獄のような結婚」と銘打っているのですが、ヒーローが好みでない外見・しかもヒモ同然でDV気味・・・というならわかるのですが、大富豪でしかも魅力的。どこが地獄やねん!と読み始めから突っ込みたくなる展開です。ヒーローは確かに冷たい印象がありますが、でも、冷たさ具合はヒロインも負けていません。「素直じゃないなぁ」とため息が出ることがしばしばでした。どちらも素敵な大人なので、素直にさえなったら本当に素敵なふたり。そこに至るまで、本当にじりじりしました。
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モニター
ヒーローの自分で一人で決めてしまうけど手際がいいところがかっこいいですね。大人の男を感じてしまいます。また、姪のサリーもいいところで活躍しますよね。話の展開が面白くて一気に読んでしまいました。
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モニター
独り残された姪のために愛無き結婚をするヒロイン。ハーレクインの王道だわっと読み始めました。またヒーローの無骨さも気になる中、ヒロインに対する優しさもふと見えて、ドキドキ。またヒーローが気にする昔の出来事も、ヒロインが芯の強さで打ち破って行く。昔話とリンクさせているところも読み応え抜群でした^^
南アフリカ生まれ。70年代後半から90年代初頭にかけて活躍した作家。独特な雰囲気をもつ南アフリカの各地を舞台に男女の愛のもつれを描いた作品は、今なお絶大な人気を誇る。