ハーレクイン・シリーズ

象牙の塔の愛人
無垢な子守り兼、大富豪の愛人。
メイシーは、多忙な親友夫妻の息子コスチャを親代わりに育ててきた。だが夫妻は突然の事故で亡くなり、遺児の後見人が引き取りに現れる。アレクセイ・ラナエヴスキーと名乗る男はハンサムだが横柄で、メイシーを一瞥すると“子守りも支度をするように”と告げた。慌てて荷造りをし、シャワーを浴びてバスルームを飛び出すと、いらいらと待ちくたびれ、急かしにきたアレクセイにぶつかった。彼の目が見開かれ、タオル1枚に包まれた胸の上でぴたりと止まる。メイシーの体はかっと熱くなり、肌に残る水滴が一瞬で蒸発した。2人の視線が絡み合い……メイシーは子どもの声ではっと我に返った。いけない。彼はコスチャの後見人、わたしはただの子守りなのに。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2014年06月20日
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- 著者
- ルーシー・エリス
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- 訳者
- 藤村華奈美
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- 定価
- 723円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-12973-4
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- 書籍番号
- R-2973
オーストラリア南部メルボルン郊外の小さなコテージに住む。本を読むこと、おとぎばなし、高級ランジェリー、古い映画、そして大柄でゴージャスな男性(ドアを通るときにすこし前屈みになるくらいの!)が、この世で好きなものトップ5と語る。そんな大好きなものすべてをストーリーに詰め込めることが、ロマンス小説のいいところ、と語る。