ハーレクイン・シリーズ
夫の家を出て2年、レクシーはようやく心の傷も癒えて、 宝飾デザイナーとして自立の道を歩み始めていた。 そんな矢先、別居中の夫ゼノンが突然彼女の前に現れる。 彼女の弟が多額の借金を抱え、ゼノンに泣きついてきたというのだ。 「僕が善意だけで君の弟を助けるとでも思うのか?」 以前と変わらぬ端整な顔に不敵な笑みを浮かべたゼノンの言葉に、 レクシーは身を震わせた。やはり彼は変わっていない。 二度目の流産のあと、傷ついた妻を冷たく拒絶したあの日から……。 ゼノンは厳しく告げた。「君には妻として戻ってもらう」 いったい彼は私をどうするつもり? レクシーの心は乱れた。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2014年06月05日
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- 著者
- シャロン・ケンドリック
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- 訳者
- 平江まゆみ
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2014年05月22日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-12968-0
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- 書籍番号
- R-2968
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モニター
荒々しく強引で男らしいゼノン。でも実は不器用な男。そのギャップにドキドキしました。愛してるのに実はゼノンには話していない秘密があって、彼の元を去ったレクシーの気持ちがすごく切なくなりました。結末が気になって、最後まで一気に読み終えました。
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モニター
最初はなんてひどい男!と、ゼノンになかなか良い印象を持てませんでした。ヒロインのレクシーがやっと過去の悲しみから立ち直りかけていたなか、いきなり現れ、行動や言動も彼女がさらに傷つくものばかりだし、何を考えているのかもよくわかりませんでした。しかし、徐々に読み進めていくうちに、本当の彼の気持ちが明らかになっていき、すれ違いを続ける2人の関係がもどかしくなっていきました。片方が本音で話したら、片方がそれを信じれない…。そんなことが続き、あ~もう! と、たまらず言ってしまいました(笑)。しかし、最後はとてもすっきりとした結末となったので、読み終わった後はすごく気持ちがよかったです。
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モニター
これぞハーレクインの真骨頂! というほど、心では距離を置きながらも身体が離れられない男女の姿・・・が濃密に描かれています。勿論、ギリシャの大富豪と元トップスターという人物設定にも惹かれますが、しっかりした人物像や心の葛藤も描かれていて、最後には、こんな理由があったのかぁぁと涙した作品。・・だんだん明らかになっていくゼノンとレクシーの真意も読み応えありました。
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モニター
なくした後で気づいた大切なものを取り戻すために、あの手この手で必死に頑張る姿が健気で、ギリシアの傲慢ヒーローのはずですが好感がもてました。子どもを喪ったことによる心の傷、夫婦の危機を、経験したことのないものにも伝わるように丁寧に描かれていて、最後は感動でした。
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モニター
最初、私自身が新婚なのでこの本が別居中の夫婦のお話なので『おおおぉ』と思いましたがどんどん引き込まれていきました。庶民もお金持ちも、人を愛する気持ちは変わらないんだなと言うことと、人に愛情を伝えることの難しさや素晴らしさをひしひしと感じました。
英国のウエストロンドンに生まれ、ウィンチェスターに在住。11歳からお話作りを始め、現在まで一度もやめたことはない。アップテンポで心地よい物語、読者の心をぎゅっとつかむセクシーなヒーローを描きたいという。創作以外では、音楽鑑賞、読書、料理と食べることが趣味。娘と息子の母でもある。