ハーレクイン・シリーズ
〈4歳になる娘の付添人を求む。──デヴィッド・メトカーフ〉 雑誌の片隅に載った小さな求人記事を見た瞬間、 アンの心臓は一瞬止まり、それから激しく打ち始めた。 4年前、アンは産科のベッドで意識を取り戻したとき、 無情にも義母から死産だったと一方的に告げられた。 しかもなぜか夫のデヴィッドは姿をくらまし、彼女は失意のまま、 居場所のない婚家から出て行くしかなくなったのだった。 でももしかして……あの子は……私の娘は生きていたというの? 矢も楯もたまらず、別人を名乗って求人に応募したアンは、 面接の知らせを受けてすぐに発った──夫に雇ってもらうために。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2014年06月20日
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- 著者
- サンドラ・フィールド
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- 訳者
- 小林町子
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- 定価
- 713円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2014年06月05日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-42043-5
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- 書籍番号
- PB-143 (初版I-142)
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モニター
四年前のあることがきっかけで、引き裂かれてしまったアンとデヴィッド。そしてあるきっかけで再び会うことに。二人の気持ちの逃れられない感情と、複雑な事情ですれ違う感情にドキドキさせられました。デヴィッドの男性らしい強引さ、けれど心の優しさに私もアンと同様ドキドキしました。
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モニター
帯のコピーから読むと、サスペンス風で終わるかと思いました。題名からはどんなストーリーかわかりませんでしたが、純粋なラブストリーで、幸せな気分で一気に読むことができました。アンの気持ちが同じ既婚者としてわかるし、母親でもあり、一人の女としての葛藤があり、お互いが騙されているというのは、なんとなく読んでいてわかります。それでも、幸せな家庭が目にうかんでとても楽しめる作品です。
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モニター
プリンス・エドワード島でアンといえば...でも全然異なる話です。ヒーローの母があまりにもひどい。嫁が気に入らないからって嘘ついたりするなんて信じられません。そんな姑を、過去のことだからと許す寛大さを持つヒロインってすごいです。しかし、いくら4年たっているとはいえ他人になりすましても気づかれないと思うヒロインとは、ちょっと無茶な設定では...。
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モニター
4年の時を経てもなお、想いは変わらない。別人を名乗っても実際会えば気づかれるだろう、などとつっこみどころはいろいろあるけれど・・・。音信不通の期間も含めて、お互い大切な存在だということを再確認するために必要な時間だったのかもしれません。
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モニター
全体的には流れもスムーズで読みやすかったです。読感に引っかかるような、無理矢理な展開だったり、激しすぎる感情表現や、イラっとするキャラクターなどが比較的少ないように思います。逆に劇的ドラマティックがお好きな方には物足りないかも。でも、「HQ的ありえない基本設定」自体はキチンと根底にあるので、どなたでも楽しめる作品かと思います。
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モニター
「赤毛のアン」好きには、馴染みの地名が出てきて、二度美味しい作品です。雄大な自然の中で、家族の再生が紡がれていきます。ヒーローの4歳の娘も可愛くて、良い子です。迷い犬のローバーも賢くて、良い子です。
大学では科学を学んだ。根っからの読書好きで、ハーレクイン・ロマンスを読んで詳細に研究して、自分でも書くようになったという異色の経歴の持ち主。カナダ在住。