ハーレクイン・シリーズ
ウエイトレスのシャンタルは、うっとりと思い返していた。 ギリシアの大富豪アンゲロスが開催した慈善舞踏会の夜のことを。 ハンサムな男性に声をかけられ、夜どおし踊った……。 まさか、彼がアンゲロス本人だったとは。 ある招待客の代わりに出席していたシャンタルは、 素性を暴かれるのを恐れて慌てて逃げ出してしまったのだ。 おとぎばなしは終わり、彼女はまたみじめな生活に戻った。 それなのに、アンゲロスがわたしを捜し出すなんて! 彼はなぜかひどく怒ったまなざしでシャンタルを見据えると、 「父に会ってもらう」と言って彼女をむりやり車に押し込んだ。
-
- 頁数
- 160頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2016年06月20日
-
- 著者
- サラ・モーガン
-
- 訳者
- 加納三由季
-
- 定価
- 682円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送予定日
- 2014年05月22日(予定)
-
- ISBN
- 978-4-596-90250-4
-
- 書籍番号
- K-240 (初版R-2372)
-
モニター
パリ、エーゲ海、ギリシアの美しい島とまるで豪華映画さながらの舞台に、読んでいる間自分が8畳の和室にいることも時間も忘れて物語に入り込んでいました。主人公シャンタルのなかなか明かされない身の上を知った時、物語のもう一つの姿が見え、もう一度読み返したいと思える程心に響くものがある深い作品だと感じました。普通のロマンスじゃ物足りない、もっと欲張りたい、そんな方に是非おすすめです。
-
モニター
まさにシンデレラストーリーで、本が届いたその日に読破しました。ヒーローが、ヒロインをあの手この手で必死につなぎとめようとする様子がほほえましかったです。
-
モニター
アンゲロスの女性観は、どうしてこんな風なのかしらと思ってしまうほどすごいですね。お父さんもいい味出しているし、いいですね。シャンタルは、生きるのに必死な感じがいいですね。こびないところもまたすごいですね。
-
モニター
ヒロイン、ヒーロー共に最初は淡々としている感じに思えましたが、それが次第に情熱的に見えたりしてドキドキしました。家族との関わりが二人に深く作用していて面白かったです。ヒロインにもっと自信を持ってとヒーローと一緒に応援したくなりました。
-
モニター
舞踏会でのシャンタルの華麗なドレス姿は、大富豪のアンゲロスに新鮮に映り、一目で虜にするのだが、彼女は本来そこに居るはずのない人間。生まれ育った階級を越えて激しく惹かれあう二人の姿が、これこそ人間本来の、裸の魂の共鳴というものだと思わせる。生い立ち故にアンゲロスの好意を受け取れないシャンタルが、プロポーズを受けてついに決定的な過去を告白・・・ラストのシャンタルの苦悩に胸が締め付けられる。
イギリスのウィルトシャー生まれ。看護師としての訓練を受けたのち、医療関連のさまざまな仕事に携わり、その経験をもとにしてロマンス小説を書き始めた。すてきなビジネスマンと結婚して、2人の息子の母となった。アウトドアライフを愛し、とりわけスキーと散歩が大のお気に入りだという。