ハーレクイン・シリーズ
日曜日の朝6時、電話が鳴り響く。「エラ、今すぐ来てくれ」 サント・コレッティの個人秘書として働くようになって4カ月、 時間外の呼び出しには慣れっこになっていた。 イタリアなまりの強い、深みのある低い声が寝起きの耳を愛撫する。 どんなに傲慢で、わがままで、女ぐせが悪くても、 サントはシチリア名家の御曹司として眩しいほどのオーラを放ち、 エラの心を惑わせる。ボスにこんな感情を抱くのは禁物なのに。 いいえ、それもあと少しのこと。エラは仕事を辞めようと思っていた。 だが駆けつけた先でサントのある姿を見たとたん、エラは胸をつかれ、 彼のもとを離れることなどできないと悟った。もしかしたら、永遠に。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2014年05月20日
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- 著者
- キャロル・マリネッリ
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- 訳者
- 井上絵里
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2014年05月08日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-12963-5
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- 書籍番号
- R-2963
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- ミニシリーズ
- 華麗なるシチリア
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モニター
主人公エラと上司であるサントの官能的な場面にドキドキでした。プレイボーイなサント、でも、魅かれずにはいられない魅力的なサント。きっと私の目の前にいたらエラでなくともハートを射抜かれそうです。
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モニター
8部作で作家競作なので、他の作家のこれからの作品も楽しみです。同日刊行のウエディング・ストーリーは毎年買っていて、『恋する個人秘書』と同じ作家の関連作だったので、興味深く読ませて頂きました。ヒロインがローマ観光しているのを読み以前自分がローマへ行った事を思い出しました。文字も詰っていなくテンポも良かったのでとても読みやすかったです。
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モニター
セクシーでたまに母性本能を刺激する様な脆い部分を見せるイタリア人のヒーローがたまらなく魅力的でした! ヒロインも強がっていますが実はとても繊細でそんな主人公二人の恋の駆け引きにドキドキしながら一気に読み終えました。途中で登場するヒーローのお兄さんも魅力的でそちらが主人公のお話も作中に興味深く盛り込まれているので絶対読んでみようと思います。
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地位も名誉もルックスもあるシチリア名家の御曹司サントと、その個人秘書になったエラのお話です。非日常的な空間に入り込めるものでした。エラには心に抱え込んでいる秘密(悩み)があり、そのせいで自分の気持ちに自由にふるまえずにいます。読んでいくにしたがって、立場の違うサントとエラ、それぞれの心の葛藤に対して共感し読みすすんだのではなく、「何で?」「私ならこうするのに」という気持ちで読んでいました。本書の最初に出てきた「コレッティ家のスキャンダル」とは一体何なのか・・・気になっていたのですが、結局最後まで明かされませんでした。が、それは、なんと同日発売の短編『一夜かぎりのエンゲージ』に描かれているそうです!買わねば!!です。【モニター】
〔編集部より〕『ウエディング・ストーリー2014 愛は永遠に』に収録の短編『一夜かぎりのエンゲージ』には、サントがエラを呼び出す原因となったコレッティ家のスキャンダルが描かれます。併せてお楽しみください。 -
モニター
一言で言うと新鮮でした。2人とも複雑な家庭環境でトラウマを抱えているという設定なのですが、それを自分自身の心の問題として解決していくので、ハーレクインというよりも普通の小説として楽しめました。よくわからないけど惹かれあって、愛があるから解決というパターンの作品は多いですが、こちらのヒーローヒロインは違います。惹かれあった理由や結ばれた理由に納得できるからこそラストではとても幸せな気分になれました。
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モニター
お互い家族に問題を抱えそれを内に秘めたままなのでもどかしいです。ヒロインがそう思ってしまう気持ちもわかるし、それに対するヒーローの反応も理解できるし・・・。まんまとツボにはまってしまいました。思わず一気に読んでしまい最後のヒーローの踏ん張りに「良くやった!」とスッキリさせてもらいました。
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モニター
他人には言えない秘密のため二人の関係がなかなかうまくいかなかったけど、テレサやサントのおかげでわだかまりも解け母親の願う結婚式も挙げられて親孝行できて良かった。人を愛し信じることのできなかったエラがサントへの想いに悩むところがいじらしいです。映画制作の裏側も覗くことができて面白かった。
イギリスで看護教育を受け、救急外来に長年勤務する。バックパックを背負っての旅行中に芽生えたロマンスを経て結婚し、オーストラリアに移り住む。現在も3人の子供とともに住むオーストラリアは、彼女にとって第二の故郷になっているという。