ハーレクイン・シリーズ
ソフィアが幼なじみのダニエルと結婚の約束をして9年が過ぎた。 ずっと異国から戻らない彼に、婚約解消を申し出ようとした矢先、 ダニエルが事故で亡くなってしまう。 自責の念に苛まれる彼女に、さらなる困難が降りかかる―― 家族が借金の返済を迫られ、家を売るほかなくなってしまったのだ。 そんなとき、ダニエルの双子の兄カラムから、意外な申し出をされる。 「僕の妻にならないか?」とまどうソフィアをよそに、彼は続けた。 「亡き弟との約束を果たすための結婚だ。愛情は関係ない」 カラムは10代のころから、私に興味を示してくれなかったのだから当然ね。 たとえ形だけでも、一家を救うため結婚を決意するソフィアだったが……。
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- 頁数
- 256頁 / 新書判
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- 発行日
- 2014年04月05日
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- 著者
- ルイーズ・アレン
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- 訳者
- 長田乃莉子
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- 定価
- 906円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2014年03月19日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-33184-7
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- 書籍番号
- PHS-84
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モニター
小説の舞台が1800年代初頭ということでしたが、すんなりと読み込むことができました。結婚の約束をしたダニエルが亡くなり、その双子の兄カラムに結婚を申し込まれますが、カラムはとても思慮深く、ヒロインのソフィアよりカラムにすっかり感情移入してしまいました。ドキドキするシーンも満載で、オススメです。
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モニター
これまではヒストリカルは背景が想像しづらいので苦手だったのですが、そんなことを感じることなくすんなり読めました。すれ違いからラストまで畳み掛ける状況と言葉の応酬が面白かったです。捻くれ屋さんなヒーロー(ヒロインもですが)がお好きな方はぜひに。
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モニター
互いの事情のために結婚した二人の複雑な思いが物語後半まで交錯し、最後まで展開が予想できず読み応えがあります。弟を失ったカラムの絶望感がソフィアの支えによって暖かく溶かされていく過程に感動しました。大切な人を失い希望が持てないでいる方に是非読んでほしいです。女性らしい繊細な描写で物語の舞台になる洋館、内装が描かれています。華やかな社交界、晩餐会等一見憧れる世界の裏側がよく表現されて面白かったです。
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モニター
お互いに、最初は家のため、弟のための形だけの結婚でしたが、少しずつ惹かれあって行く描写が、初々しくもあり、ドキドキしながら読み進みました。結婚してから始まる恋愛というのも、ロマンチックでよいなと思えるストーリーでした。
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モニター
自分の絵の才能を信じて身を立てたい郷士の娘ソフィアと、その海難死した許婚の双子の兄で伯爵家の次男カラム。双方の妥協で成立したと思われる婚姻だったが、どちらもそれぞれ手に入らなかったものを欲していることに気がついてしまった。些細なすれ違いが原因で思いが伝わらないもどかしさが、両者の視点で交互に描かれていてじれったいほど切ないです。舞台がビクトリア朝の上流階級なので、優雅で華やかなのが素敵です。
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モニター
婚約者の死という衝撃から、違った人生への展開が広がっていく、とても興味深い小説です。ソフィアと、ソフィアの婚約者ダニエルの双子の兄であるカラムとの不思議な関係、そして、二人の心の揺れ動きを繊細に表現していて、どんどん引き込まれていきます。特に、女性として、ソフィアの気持ちには、共感する部分も多くあり、何度読み返しても楽しめます。ぜひ、多くの人に読んで欲しいです。
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モニター
今まで読んだヒストリカルより、主人公の感情が浮き彫りになった文章に新鮮さを感じました。そしてソフィアが最初は気の強いお転婆なイメージだったのが、読むにつれて大人の女性へと変わっていく姿に惹きつけられました。
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モニター
ヒストリカルは、小説では読んだことがなかったので今回すごく新鮮な気持ちで一気に読んでしまいました。ヒロインの本当に一途な感じがすごく良かったです。また、カラムの仕事一筋なところが良いですよね。二人とも似たもの同士で面白かったです。
物心ついたときから歴史に興味を抱き、8歳のときには3ページの歴史小説を書いた。地理と考古学の学位を持ち、特定の風景や場所から、小説を書くインスピレーションを得ることが多いという。とくにヴェネチアやブルゴーニュ、ギリシアの島々からはこれまでに多くのアイデアが生まれた。ヒーローのモデルにもなる最愛の夫とイングランドのベッドフォードシャーに在住。友人とフランセスカ・ショー名義での共著も多数ある。