ハーレクイン・シリーズ
プリマを目指しイギリスからウィーンへやってきた日、 サイランは見ず知らずの赤ん坊を火災から助け出し、足を負傷した。 こんな足では、美しく踊ることなんてとうていできないわ……。 失意のなかウエイトレスとなった彼女の前に、 赤ん坊の伯父と名乗る男爵が現れ、お礼に城へ招待したいと申し出た。 しかもバレエ教師としての仕事も提供されると聞き、 サイランは喜んで申し出を受け入れ、2週間後に男爵の城へ向かった。 ところが、迎えに現れた男爵の弟クルトは彼女を歓迎するどころか、 なぜか無礼な態度で追い返そうとしたあげく、罵りの言葉を吐いた。 「きみはこの城にさらなる災いをもたらそうとしている魔女だ」
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2014年04月20日
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- 訳者
- 氏家真智子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2014年03月28日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22320-3
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- 書籍番号
- I-2320
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モニター
兄の男爵ブレックと対照的な弟クルトの間で揺れるサイランに、ドキドキしました。クルトと反目しながらも次第に惹かれてゆくサイランの運命が、ロマンチックで魅了されました。
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モニター
まさに運命のいたずら。サイランとクルトの言葉のやりとりが面白い! 大自然の描写が上手く描かれていて雄大な情景が目に浮かび、すんなりと作品に入り込んでしまう。ぜひ、早朝の静かな一時にカフェでゆったり読んでみては!
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モニター
夢を追い続け、しかし、ハプニングにより挫折し、途方に暮れた正義感の強いヒロインに与えられたのはお城と憧れていた仕事。自分の気持ちと葛藤し、運命に翻弄されながらも自分を貫くヒロインがとっても好きです。また、お城の装飾や街並の描写が緻密で、作品の世界に引き込まれて、ヒロインと同じようにドキドキしながらページをめくりました。
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モニター
まさにハーレクインの大御所!!と言う表現がぴったりのヴァイオレット・ウィンズピアの作品でした。細かい情景が浮かんでくるような、そこに入り込んでしまったような錯覚陥りました。主人公サイランの芯の強さ、また温かさがクルトを包み込んで氷の国やクルトの心を溶かすような。寒い国のお話でしたが、温かいものを感じました。
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モニター
今まではこの作家さんのお話は苦手でした。でも、読み始めて情景描写の美しさにうっとり。そして静かに流れるようなロマンスに、あっさり虜になりました。激しいロマンスではないけれど、この二人はどうなるの? 本当にこの二人のロマンスなのよね?と、引き込ませる展開に一気読みしてしまいました。最後だけはもうちょっと二人に気持ちを語ってほしかったかな。傲慢ヒーローに疲れたあなたに。癒されるロマンス、間違いなしです。
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モニター
今まであまりハーレクインの小説に季節を感じることはありませんでしたが、このライラックの城には季節感を感じ、その中で繰り広げられる恋愛模様が楽しめる作品になっていました。二人がなかなか素直になれなくてもどかしいところもありますが、読者を裏切らない設定でどんどん物語に入っていってしまいました。いつもヒロインとヒーローを自分でイメージしながら読むのですが、今回のヒーローは人によっては相当違ったイメージをもたれるのではないでしょうか?
ロマンスの草創期に活躍した英国人作家。第二次大戦中、14歳の頃から労働を強いられ、苦しい生活の中で"現実が厳しければ厳しいほど人は美しい夢を見る"という確信を得て、ロマンス小説を書き始める。32歳で作家デビューを果たし、30余年の作家人生で約70作を上梓。生涯独身を通し、1989年に永眠するも、ロマンスの王道を貫く作風が今も読者に支持されている。