ハーレクイン・シリーズ
小さな願い
九年前、あなたから欲しかったものがあるの。指輪やプロポーズではなく、愛しているのひとこと。
アメリカ南部の町オーチャード。蒸し暑い、いつもと同じ夕暮れ。この町で銀行を経営するアダムも、忙しい一日を送ったあと、自宅の書斎でひとりの静かな時間を過ごしていた。その時、部屋の窓を割ってソフトボールが飛び込んでくる。やがて割れた窓から、小さな子供が顔をのぞかせた。おてんばなその少女――ビリーのペースにのせられて、アダムは庭でキャッチボールに付き合う。そこへビリーの名を呼びながら、ひとりの女性があらわれた。思わずその場に凍りつくアダム。ジェーン。どうして帰ってきたんだ……いまさら。この瞬間、アダムの平和で心安らぐ日々は、終わりを告げた。かつてふたりは、この町の星空の下で恋に落ちた。おとなり同士で、幼なじみ。従順な女の子と、銀行の跡取り息子。九年前、アダムは“お互いにふさわしいから”とプロポーズし、ジェーンは白いばらに囲まれて、花嫁となる日を楽しみにしていた。だが、彼女はこの町を去った。式の当日、ひとことも残さずに……。
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- 頁数
- 224頁 / 新書判
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- 発行日
- 2014年02月05日
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- 著者
- スーザン・マレリー
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- 訳者
- 斉藤潤子
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- 定価
- 737円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 4-8335-5773-8
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- 書籍番号
- N-746
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