この結婚は間違いだ。豪華なウエディングドレスに身を包み、手を震わせて牧師の前へと進みながら、ケリーは思った。ろくに知りもしない人と結婚するはめになるなんて。だが、目の前に立つ花婿マックを見たとたん、ケリーの心は不思議なときめきで満たされた。もしかして、彼と幸せな家庭を築けるかもしれない。

レネイは父の会社を救うため、ろくに知りもしない男性との結婚に同意した。花婿は申し分ない相手のようだが、彼女の心は沈んでいた。そんなある日、レネイはケイト・フォーチュンからなかば強引に静養を勧められ、名門一族の牧場へと向かう。そこに誰が待ち受けているのか、知りもせずに。