ハーレクイン・シリーズ
愛の序章
不作法な伯爵への反発心は、
しだいに淡い恋心へと変わった。
父が非業の死を遂げ、エリザベスは残された家族とともに 爪に火をともすような暮らしをしてきた。 だが母をも亡くした今、さる伯爵未亡人の話し相手として とうとう働きに出なくてはならなくなった。 いざ屋敷へ赴くと、雇い主の息子で伯爵のダニエルが里帰りしていた。 珍客を見るように眉をひそめ、からかいの目を向けてくる彼に、 エリザベスはいたたまれなくなって、その場を離れることにする。 客間の扉を閉める寸前、ダニエルの話し声が耳に届いた。 「野暮な田舎娘と思っていたが。生け贄の子羊として差し出すのは……」 “生け贄の子羊”ってどういう意味? もしかして私のこと?
-
- 頁数
- 288頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2014年03月05日
-
- 著者
- アン・ヘリス
-
- 訳者
- 長沢由美
-
- 定価
- 901円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送予定日
- 2014年02月20日(予定)
-
- ISBN
- 978-4-596-33183-0
-
- 書籍番号
- PHS-83 (初版HS-308)
イギリスはケンブリッジに住んでいるが、冬のあいだは夫とともにスペインのジブラルタル海峡に面したマラガのリゾート地で過ごすことが多い。青い海の白い波頭を眺めながら、涙あり笑いありの、ロマンチックな恋物語の構想を練るという。