ハーレクイン・シリーズ
両親亡きあと、独りぼっちになってしまったジェマイマ。 病の母に代わって家事をしてきたため資格など何もなかったが、 幸運にも、ある老婦人のつき添い役の職につくことができた。 慣れない仕事はつらく、雇い主の甥のケイター教授から とるにたりない存在と思われているのも腹立たしい。 なのになぜか願ってしまうのだった――彼がほほえんでくれたら、と。 しかし教授の近くにはいつも、グロリアという美しい女性がいた。 ある日、ジェマイマはそのグロリアに“ねずみ”呼ばわりされ、 ぶざまな思いと恥ずかしさに赤面してしまった。 ふと教授を見ると、彼は冷たい瞳でこちらを見つめていて……。
-
- 頁数
- 160頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2014年03月20日
-
- 著者
- ベティ・ニールズ
-
- 訳者
- 水月遙
-
- 定価
- 723円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送予定日
- 2014年03月06日(予定)
-
- ISBN
- 978-4-596-22316-6
-
- 書籍番号
- I-2316
-
モニター
ジェマイマと教授が、お互いを意識しながらも意地を張って恋心を悟られないようにふるまうのを終始もどかしく思いながら、どうか二人が結ばれますように…と願いながら読み進めていきました。最後の最後で教授が素直に告白をし、ジェマイマも驚きながらも受け入れてくれたことに本当にほっとしました。
-
モニター
がんばり屋さんの主人公を、つい応援したくなるような、古き良きハーレクインです。終始、穏やかな気持ちで読めました。読み終えた後は、やさしい気持ちになれます!
-
モニター
年の差カップルのお話です。ジェマイマは器量は良くないものの芯の強さ、優しさに共感出来ます。気難しい貴婦人、大家、教授の心を少しずつ変えていきます。大人の男性だからなのか、教授の気持ちが見えなくてイライラしたけど二人が幸せになって良かったです。
-
モニター
資格も技術も持っていないというジェマイマですが、家事はできるしピアノも弾ける。なにより、緊急事態に冷静に対処できるなんて、実はなんでもできるすごい女性でした。自分と正反対のグロリアを見て、何度もつらい思いをしますが、そのくだりを読むたびにジェマイマを励ましたくなりました。ジェマイマが思っていた以上にケイター教授に思われていて、彼女がうらやましくなります。
イギリス南西部デボン州で子供時代と青春時代を過ごした後、看護師と助産師の教育を受けた。戦争中に従軍看護師として働いていたとき、オランダ人男性と知り合って結婚。以後14年間、夫の故郷オランダに住み、病院で働いた。イギリスに戻って仕事を退いた後、よいロマンス小説がないと嘆く女性の声を地元の図書館で耳にし、執筆を決意した。1969年『赤毛のアデレイド』を発表して作家活動に入る。穏やかで静かな、優しい作風が多くのファンを魅了した。2001年6月、惜しまれつつ永眠。