ハーレクイン・シリーズ
ボゴタ空港に降り立ったサバンナは、思い出していた。ハビエル・サンドバルとの短い情事を。祖国の人道支援活動に情熱を注ぐコロンビア人外科医と、お気楽なお嬢さま育ちのまま医者になった彼女。昼と夜ほども違う二人に未来はなく、ただ体だけを求め合った。あれから三年。サバンナは優秀な外科医に変貌を遂げた。ハビエルと別れて初めて彼を愛していたことを知り、苦しい訓練を重ねて、彼の活動に参加する権利を得たのだ。ところが、再会したハビエルは嫌悪もあらわな表情で言い放った。「いったい何しに来た? 荷物をまとめてさっさと帰れ」
-
- 頁数
- 160頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2014年07月20日
-
- 著者
- オリヴィア・ゲイツ
-
- 訳者
- 森香夏子
-
- 定価
- 723円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- ISBN
- 978-4-596-22035-6
-
- 書籍番号
- I-2035
-
モニター
令嬢の外科医サバンナと、コロンビア人外科医ハビエル。二人の格差恋愛物語。しかし単なる恋物語では無く、内戦という過酷な世界、スラム街の実態、私には知る事の無かった不安な世界がある事を学びました。MSU医療、そこで働く人々。恋愛をからめた専門的な要素が含まれた作品です。
-
モニター
読み始めのいきなりで主人公のピンチのにハラハラしました。どんな展開になっていくのだろうと一気に読み進みてしまいました。お互い愛し合っているのに生活レベルの違いで素直になれずにいる気持ちが伝わってきました。読んでいてもどかしかったです。どんな結末になるのだろう?と推理していましたが思っていたのと違う笑顔になれる結末でした。
-
モニター
ハビエルはサバンナが三年前とはすっかり変って、大人として物事に取り組んでいることをなかなか認めずにいる気持がわかるような気もするし、サバンナの気持ちを理解してやれないことにイライラしながらも、一気に読み終えました。
-
モニター
愛した人と別れたヒロインの成長が、コロンビアの人道支援活動によりヒーローが気づき、やがて理解し合い愛を確かめる。貧困、ゲリラなど日本では考えられない物語にロマンスなのに考えさせられる物語でした。
先月鮮烈なデビューを飾ったオリヴィア・ゲイツの新作は、内戦続くコロンビアのワイルドな医師たちと、アメリカから来たヒロインの愛と友情の群像劇。ディザイアでも同作家の熱い三部作が進行中です。併せてお楽しみください。