ハーレクイン・シリーズ
星の王子と汚れた天使――身体から始まる最後の恋 下
孤独なエルに、ダンを愛することはできるのか。あの忌まわしい記憶から、解き放たれる日は来るのか――愛と痛み、許しと再生の物語は、いよいよクライマックスへ。
私はついにダンの唇にキスをした。最初はついばむほどに、やがて我を忘れるほど深く。彼は私をきれいにしてくれた。あんなことがあっても、私は汚くなんかないんだと思わせてくれた。そして、私の手首の傷を撫でながら、なんでもないことのように言ってくれたのだ。「誰にでも傷はあるんだよ、エル。生きてきた証拠じゃないのかな」と。彼を失いたくない。けれど、私にはどうやって普通の恋愛をすればいいのかが皆目わからない。セックスはさせても、本当の意味では中に入れてくれない、とダンは言う。彼の愛に責められ、私は壁に追い詰められた。壁を壊す方法はただひとつ……私は、あの日私を染めた血と同じ色をした薔薇を手に、兄の墓へ向かった。
-
- 頁数
- 200頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2013年11月05日
-
- 著者
- ミーガン・ハート
-
- 訳者
- 杉本ユミ
-
- 定価
- 330円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- ISBN
- 978-4-596-42159-3
-
- 書籍番号
- DG-69
-
- ミニシリーズ
- 星の王子と汚れた天使
読者レビュー
-
読者レビューはまだございません。
同じテーマから探す
MRB-571「星の王子と汚れた天使」の電子分割版下巻です。