ハーレクイン・シリーズ
星の王子と汚れた天使――身体から始まる最後の恋 中
忘れるためだけに、男なら誰にでも抱かせた――そんな日々に別れを告げてから3年2カ月10日。孤独なエルが出会ったのは、高級スーツに身を包み、ネクタイをなびかせた星の王子さま。
お互い、決して深入りしないこと。この関係に、執着しないこと。それだけをはっきりさせて、私はダンについていった。あるときは化粧室の奥で冷たいタイルに押しつけられ、またあるときはパーティのクロークルームに吊され、ときには別の男性を交えて3人で、私はダンの求めるままに乱れた。そうするのが好きだった。めくるめく快感の中ですべてを忘れることができたから。いまだに唇へのキスを受け入れることができなくても、ダンは何も言わなかった。私には秘密が、話していないことがあると感じていても、彼は何も訊かなかった。けれど2人とも気づいていた。私たちの間には、次第にただの肉欲以外のものが育ちつつあると。私が踏みこめずにいながらも、拒絶しきれずにいた、恐ろしいものが……。
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- 頁数
- 219頁 / 新書判
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- 発行日
- 2013年11月05日
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- 著者
- ミーガン・ハート
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- 訳者
- 杉本ユミ
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- 定価
- 330円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-42158-6
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- 書籍番号
- DG-68
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- ミニシリーズ
- 星の王子と汚れた天使
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MRB-571「星の王子と汚れた天使」の電子分割版中巻です。