ハーレクイン・シリーズ
誘惑の夜は明けて
期限は三カ月。それまで彼は待っていてくれるだろうか?
トーニはホテルのベッドで目覚めた。隣には男が寝ている。たしかブランドとかいったわ。ブランド、何?ああ、私は名字も知らない人にバージンを捧げてしまった。でもこれで首尾よく赤ちゃんを授かったかもしれない。すばらしい夜だったけれど、二度とこんな経験はできないだろう。名残惜しげに彼の寝顔を一瞥すると、トーニは静かに部屋を出た。昨夜の余韻に浸りつつ、腕を伸ばしたブランドははっとした。部屋には人の気配が感じられない。彼女はどこにもいなかった。しまった!急いで財布を確かめたが、中身は無事だ。もしかして、あとから妊娠を理由に金を無心するつもりだろうか?冗談じゃない、そんなことはさせるものか。ブランドは急いで部屋を出ると、彼女の追跡を始めた。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2003年09月05日
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- 著者
- エミリー・ローズ
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- 訳者
- 渡辺千穂子
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- 定価
- 671円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 4-596-51003-2
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- 書籍番号
- D-1003
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