ハーレクイン・シリーズ
熱砂の烙印
シークの妻の座なんていらない。
ただ、あなたのものになりたかった。
心を病んだ母親が自ら命を絶ったあと、ジェイはアメリカを離れた。たった一人で看病をしながら救急医として働き、若者らしい楽しみも恋もないまま二十八年生きてきたのだ。亡き父の国ダムホールで、人生の再スタートを切るつもりだった。現地の医師団に参加した彼女は、外科医マレクと出会う。運命だった。命を救う闘いを共にするうち、二人は強く惹かれ合った。初めての恋。けれどそれは淡くもやさしくもなく、灼熱の砂漠のように彼女を熱く焦がした。だがマレクは、ジェイの純潔をぎりぎりのところで拒み続ける。医師であると同時に王位継承者でもある彼は、妻を選べない立場にあることを、どうしても言い出せないのだった。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2009年07月05日
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- 著者
- オリヴィア・ゲイツ
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- 訳者
- 青山梢
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-22027-1
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- 書籍番号
- I-2027
読者レビュー
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モニター
冒頭でジェイとマレクとの劇的な出会いにこの物語のラストがドラマチックであることを期待されられると思った。途中ジェイの行動はかなりじれったいと思うところも多かったが最後にはとてもロマンティックな感じでとても感動しました。胸にジーンとくるセリフが多かったと思いました。
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モニター
同じ仕事を通じて絆が深まっていくのは良いけれど、彼がなかなか煮え切らないところが、じれったかったです(煮え切らないのには理由があるわけですが)。けれども、医師であり、王子様である相手との恋物語……女性の夢がたっぷりつまってました。
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モニター
恋に落ちていく描写が美しく、胸が高鳴るロマンスラブストーリーでした。ジェイとマレクの視点が交互に記述され、お互いがどう想っているのかわかりやすく面白い。読んだ後は、スカッとしてしばらく本の世界に酔いしれていました。マレクの男性らしさを、現代の男性にも求めたい。
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モニター
ハーレクインらしい作品でした。相手のことをお互いに想い合うあまり、すれ違ってしまう。せつなくなりました。
砂漠のメディカル・ロマンスの新星、オリヴィア・ゲイツの登場です!熱くせつないロマンスと緊張感漂う医療現場。読みごたえたっぷりの新人作家の作品は、7月20日刊D-1318でもお楽しみいただけます。