ハーレクイン・シリーズ
禁断の誘惑
約束の地 Ⅲ
その恋は終わった。彼の父親が、いったいなんの用事で……?
「女だ。しかも面倒なことになりそうだ」ティレル・ブレイロックは、丸太小屋への山道を断固とした足取りでのぼってくる女性を見てつぶやいた。唯一のやすらぎの場が、侵害されようとしている。ティレルはニューヨークの金融業界で活躍するビジネスマンだった。だが、何者かに事実無根のひどい噂を流され、会社をくびになり、婚約者にも見捨てられた。この静かな山で心の傷をいやしたら、噂を流した犯人を突きとめてやる——そう思っていたのに、誰かが、しかも女性が邪魔しに来るとは!ティレルは、その女性こそが噂を流した張本人で、しかもそれが自分への復讐だったなど知る由もなく、ただ、近づいてくる彼女を見つめていた。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2001年09月05日
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- 著者
- ケイト・ロンドン
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- 訳者
- 那珂ゆかり
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- 定価
- 671円(税込)
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- ISBN
- 4-596-50905-0
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- 書籍番号
- D-905
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- ミニ
シリーズ - 約束の地
- ミニ
『約束の地』も、いよいよ最終話。今作は、ニューヨークで暮らしていたティレルがジャスミンに戻ってきます。