ハーレクイン・シリーズ
太陽と潮騒のギリシア
運命にいざなわれ、乙女は孤高の太陽神と出会う。
ヘーベは涙に暮れながら、ギリシアのペトラ島に向かっていた。慕っていた従兄の死を乗り越えるため、彼が生前大切にしていたイコンを、ニコス・ステファノスという名の持ち主へ返しに行くのだ。島まで帆船に乗せてくれた男性は日に焼けてたくましく、尊大で、さながら太陽神ヘリオスを思わせる危険な魅力に満ちている。彼から離れたい、早く着いてほしい。そう思いながらもヘーベは、彼のような男性はどんな女性を求めるのだろうと、つい想像していた。やがて島に着きホテルに落ち着いたヘーベは、恐ろしい噂を耳にする。さきほどの男性こそがニコスで、島の外れの大きな屋敷に住む彼には、妻を崖から突き落として殺した疑いがかけられているというのだ!
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2013年11月05日
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- 訳者
- 小池桂
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2013年10月24日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22297-8
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- 書籍番号
- I-2297
読者レビュー
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モニター
慕っていた従兄の死に押しつぶされそうなへーべにはきっと心にぽっかり穴が空いていたように思います。その隙間をうめてくれるニコスとの出会いは、運命に違いないと思います。謎で危険な恋は、蜜の味。あっという間に引き込まれる世界でした。
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モニター
最初、ヒーローはそっけなくて、皮肉やさんで、秘密がありそうで、どんな風に愛を深めていくのだろうと想像がつかなくて、わくわくして読み始めました。惹かれていくことに抗えないヒロインの様子が伝わってきて、とてもはらはらしながら読むことができました。
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モニター
ギリシアの風景描写が悲しくも美しい。ニコスとの出会い方も意表をつく感じでよかったです。野性味あふれる尊大で危険な男。しかし肝心な場面では、何度も助けてくれる。頑なだったヘーベも、ニコスの娘と知り合うことで次第に心を開いていく。ヘーベは愛に気づくのか。最後までドキドキして読めました。
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ロマンスの草創期に活躍した英国人作家。第二次大戦中、14歳の頃から労働を強いられ、苦しい生活の中で“現実が厳しければ厳しいほど人は美しい夢を見る”という確信を得て、ロマンス小説を書き始める。32歳で作家デビューを果たし、30余年の作家人生で約70作を上梓。生涯独身を通し、1989年に永眠するも、ロマンスの王道を貫く作風が今も読者に支持されている。