ハーレクイン・シリーズ
恋は蜜の味
〝結婚せよ〟と迫る父を避けて十五年。長き放浪の旅はついに終わりを迎えた。
「お願い、わたしになりすましてギリシアへ行って」いとこのベスに請われ、ジニーは考えた。ベスは大金持ちのギリシア男性クリオンと恋に落ち、息子を産んだ。だが、その子を認知する前に、彼は事故死してしまった。しかもベスは重い病に倒れ、先の命もわからない。赤ん坊の教育費だけ、クリオンの家族に援助を頼みたい。そうベスは望んでいた。ジニーはいとこの病状を案じて、その願いを聞き入れた。ところがアテネの空港で、赤ん坊連れのジニーを迎えたのは、フィリップと名乗る、クリオンの妻の弟だった。クリオンは結婚していたの?ショックを受けるジニーに、フィリップが恋人のふりをしてくれと言い、追い討ちをかける。そうすれば彼の姉も、赤ん坊が亡き夫の子とは考えないというのだ。姉思いでハンサム、ギリシア人らしく自信たっぷりのフィリップ。不安を感じつつ、ジニーはベスのためを思って彼の指示に従った。
-
- 頁数
- 160頁 / 新書判
-
- 発行日
- 1998年07月05日
-
- 訳者
- 泉由梨子
-
- 定価
- 671円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- ISBN
- 4-8335-2900-9
-
- 書籍番号
- D-756
読者レビュー
読者レビューはまだございません。