ハーレクイン・シリーズ
イタリアの悪魔との偶然の再会に、ベスは目を大きく見開いた。まだ10代のころ、この無慈悲な弁護士ダンテとかかわったために人生をめちゃくちゃにされたのだ。いま、わたしは本名も捨てて新しい道を歩んでいるというのに、ふたたび彼の憎らしくもハンサムな顔を見ることになるとは。敵のはずなのに、目の前にすると胸の鼓動が速まるのは、なぜ? そんなベスの心を知ってか、ダンテも激しく彼女を求めてきた。その後、過去を忘れるためにもう二度と会わないと決めたベスだったが、2週間が過ぎたころ、いきなり現れたダンテに詰め寄られる――「答えてくれ、妊娠したのか、していないのか?」【ベスト作品コンテスト2013年下半期 第2位入賞作】
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2013年10月20日
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- 著者
- ジャクリーン・バード
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- 訳者
- 水月遙
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2013年10月09日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-12900-0
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- 書籍番号
- R-2900
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モニター
ヒーローとヒロインの間にはとても厳しい隔たりがある設定で、どのようにハッピーエンドに導いていくのか、ドキドキしながら一気に読み進めました。ヒロインがヒーローを憎く思いつつもやがて受け入れていく心の動きがとても丁寧に描かれており、大変興味深かったです。一方、ヒーローは最終的に自らの行いに対して恥じ入る時がくるわけですが、ヒロインにわびるだけでなく、きっちり愛も求めるあたりが欧米人的だな、なんて思ったりもしました。
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モニター
今は会計士として成功し、新しい人生を歩むヒロインの前に現れたのは、かつて無実の自分を有罪とした弁護士のヒーローでした。ジャクリーン・バードお得意の傲慢ヒーローと健気なヒロインです。ハーレクインの弁護士は職業柄か傲慢で猜疑心の強い人が多いですね。そして赤毛の女性はいつも悪女と思われてしまう。ハッピーエンドに終わりますが、ヒロインは簡単にヒーローを許してはいけない。私ならもう少し苦悩させるぞ。
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モニター
知人に頼まれ彼の息子の弁護を引き受けヒロインを有罪とした弁護士のダンテ。傲慢ともいえる彼の判断により10代のころに人生をめちゃくちゃにされ新しい人生を歩み始めた矢先、彼と再会し憎みつつも強く惹かれてしまうベス。自分に絶対的な自信を持っている彼が彼女の面倒を見るうちに気持ちに変化が現れます。傲慢なヒーローと心の広いヒロインの心の変化が楽しめる作品です。
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モニター
ベスとダンテを見ていると、憎い程相手の存在が大きく、愛しい程傷つくのが怖く相手を信じられない…愛情と憎悪は本当に裏表一体だと改めて思いました。敵対していた二人が、苦しみを乗り越えながら本物の夫婦になっていくところに、逆らえない運命を強く感じました。また、自分ではいかんともし難い運命に翻弄されながらも、状況を嘆くのではなく努力し逞しく道を切り開くベスの姿に、同じ女性として共感を覚えました。
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モニター
題名からでは本の中身は想像しにくいですね。二人の微妙な関係が長い年月を経て、変化していく様を見ているのが、はらはらどきどきします。果たして、彼はどんな人物なのか・・謎に包まれたダンテのベールが少しずつはがれていくのが、楽しみです。私はダンテの弟のトニーの描写を読んでいる時が楽しかった。べスには幸せになってほしいと心から祈りました。
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モニター
王道です。物凄く嫌な奴でムカムカする程の頑固一徹傲慢ヒーロー。ヒロインは、しなりながらも耐えて咲く野の花、それにしては美しすぎるか(笑) これでもかと言うほどの展開に愛がどう育っていくのか? ヒロインは強くて素敵。大好きになっちゃいました。
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モニター
今までに読んだことのないヒロインの設定にびっくり。しかも最後までハラハラさせられていつの間にか読み終わってしまいました。もっと読みたくなるそんな作品です。
もともと趣味は油絵を描くことだったが、家族からにおいに苦情を言われ、文章を書くことにした。そしてすぐにロマンス小説の執筆に夢中になった。旅行が好きで、アルバイトをしながらヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアを回った。18歳で出会った夫と2人の息子とともに、今も生まれ故郷のイングランド北東部に暮らす。ロマンティックタイムズ誌の受賞歴をもち、ベストセラーリストにもたびたび登場する人気作家。