ハーレクイン・シリーズ
賭博にうつつを抜かしてすべてを失った父親のせいで、エイミーは悪名高い貴族に売り渡されるはめになった。なんてこと、娘を競りにかけるなんて――おびえて家を飛び出したエイミーは、新聞で見つけた家庭教師の働き口を頼りにヨークシャーへと向かう。迎えに現れたのは、険しい表情を浮かべた暴君のような男性。彼が雇い主のセプティマス・ココランだと知り、エイミーは青ざめた。さらに、伯爵位を継いだばかりの彼が求めているのは、家庭教師ではなく“非の打ちどころのない妻”だと判明する。エイミーは絶望に駆られて彼の館から立ち去ろうとしたが……。
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- 頁数
- 256頁 / 新書判
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- 発行日
- 2013年10月05日
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- 著者
- アニー・バロウズ
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- 訳者
- 深山ちひろ
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- 定価
- 901円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2013年09月24日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-33172-4
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- 書籍番号
- PHS-72
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モニター
娘を競りにかけた父親の元から逃げ出し、ヨークシャーの家庭教師の仕事にありついたエイミー。到着するもいなや、雇い主から、家庭教師としてではなく妻として迎えたいとの突然の申し出にとまどい、悩むもそれを受け入れ・・・。第一印象は最悪で、愛情ではなくお金のためと割り切った結婚。それがお互いを知るにつれ、次第に愛情へ・・・という展開で、久々にどきどきしながら楽しめました。
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モニター
面白かった。ヒーローもヒロインも魅力的で愛されるキャラクターです。お互いにトラウマやコンプレックスのせいで、相手の気持ちを誤解しながらもしっかり魅せられていきます。ヒロインの切なさやいじらしさを感じ自分の行いを後悔し反省するヒーローの場面で泣けてきました。後半はいっきに読み進めてしまいました。
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モニター
食わず嫌い?だったヒストリカルですがこの作品はおもしろかったです。お互いの勘違いから誤解が生まれハラハラでした。芯の強いエレガントなヒロイン! なのに少女の様な可愛らしい仕草にニンマリとしてしまい 眼帯の海賊風ヒーローの男気にホレボレ♪ 素敵な二人がお互いの愛を確認しあう場面は、ジーンときました。関連作も読まなければ!
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モニター
お互いを思いやるが上の誤解。頭が良すぎるがためのすれ違い。やっとふたりの思いが通じ、幸せになったと思ったら、また次の問題が出てきて・・・ずっとハラハラして読みました。最後は予想以上の展開で、とても心が温まりました。
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モニター
登場人物がとても魅力的なストーリーでした。追い詰められた孤独なヒロイン、エイミーが、誇りを失わずに生きようとする姿勢は、好感が持てます。セプティマスも、地位も名誉も財産も持っていてヒーローらしいヒーローですが、不幸な結婚に傷つき、女性不信で、自信が持てないという繊細な男性です。そういう心に傷を持った二人が、惹かれあい、しかし誤解ですれ違ってしまうところが、切なかったです。これ以上傷つきたくないセプティマスがエイミーに辛く当たったり、彼女の存在を良く思わない人物から辛い扱いを受けたり、追っ手に怯えたり、エイミーには次々と試練が降りかかります。どんなに傷つけられても、常に、愛情深く、勇敢で、まっすぐな彼女の生き方に共感を覚え、とても感動しました。
つねに本を読んでいるか、頭の中で物語を創作しているような子供だった。大学では英文学と哲学を専攻し、卒業後の進路は決めかねていたところ、数学専攻のハンサムな男性と出会い、結婚する決心をしたという。長年、2人の子供の子育てを優先してきたが、彼女の頭の中にある物語に興味を持ってくれる人がいるかもしれないと思い、小説を書きはじめた。