ハーレクイン・シリーズ
アンジーの愛する妹は、半年前にギリシアで亡くなった。大富豪ニコス・キリアクー邸のバルコニーから転落死したのだ。その大富豪が、ロンドンに暮らすアンジーに会いに来て、悔やみの言葉もそこそこに、妹の遺品のダイヤを返せと迫った。そのダイヤはキリアクー家に代々伝わる品だから、と。罪の意識などかけらもないその態度に、アンジーは憤った。妹を弄び、死に追いやったこの男に地獄の苦しみを味わわせてやりたい! アンジーはダイヤを返す条件として、彼に自分と結婚することを提案した。結婚を忌み嫌うプレイボーイのニコスにとって、地味で色気のない私との結婚は、苦痛以外の何物でもないはずよ。だが、驚いたことにニコスは承諾し、二人はクレタ島の彼の別邸に向かう。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2013年10月20日
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- 著者
- サラ・モーガン
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- 訳者
- 風戸のぞみ
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2013年10月09日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-90196-5
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- 書籍番号
- K-186 (初版R-2266)
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モニター
ギリシア人のヒーローの傲慢さが ヒロインを愛する事で崩れる様がすきです。とても官能的なシーンも多く良かったです。ヒロインの知的で愛情深く潔い性格も良いですね。その姿にヒーローが恋をしたのも納得しました。
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モニター
理性的な女性のはずのアンジーが「結婚という復讐」を決意するまでの気持ちの流れがとても自然で、まずは物語に引き込まれます。そののちニコスとアンジーが惹かれあっていく姿、けれどもすれ違うしかない心。せつない。ふたりとも家族を思いやるあたたかな人。こんなハッピーエンドは大好きです。
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モニター
最高にすてきな復讐のはずだったのに…パンドラの箱を開けて二度と閉じ込められないものを解放してしまった。揺れるヒロインの心。ストーリーの展開の良さにあっという間に読んでしまいました。
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モニター
妹を殺した相手と復讐のため結婚したけど、相手を縛り付けるはずが逆に縛り付けられてしまう主人公アンジー。結婚相手ニコスの強引さ、知的さ、独占欲が話が進むにつれ、とても魅力的になり、アンジーに感情移入してしまいました。お互い嫌い合っている同士が少しずつ惹かれていくお話が好きなので、非常に楽しめました! 妹の死の真相やニコスの本当の姿が明かされていくのも気になって、一気に読んでしまいました。
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モニター
読み始めは、自分の主張ばかりで、お互いの話は聞かないし、自分の事情も言えばいいのに言わないし…なんて愚かなヒーローとヒロインなのか! モニターでなければ最後まで読まないのに!!とまで思いましたが、次第に打ち解けていく二人の心情にだんだんと引き込まれました。最後は逃げるヒロインと彼女を追うヒーローと、まさにハーレクインの王道展開での大団円。どんでん返しあり、ヒーローの傲慢ぶりあり、ヒロインのトラウマありと盛りだくさんな内容とすっきりとした読後感でした。
イギリスのウィルトシャー生まれ。看護師としての訓練を受けたのち、医療関連のさまざまな仕事に携わり、その経験をもとにしてロマンス小説を書き始めた。すてきなビジネスマンと結婚して、2人の息子の母となった。アウトドアライフを愛し、とりわけスキーと散歩が大のお気に入りだという。