ハーレクイン・シリーズ
罪深い肖像画
形式だけの花嫁のはずが忘れられない存在に。
エミリーは家族から愛をそそがれずに育ったため、内気で自分に自信を持てず、容姿にも劣等感をいだいていた。だからポルトガルの名門モンテイロ家所有の屋敷で働いていたとき、銀行家である当主のデュアルテから求婚されたときは心から驚いた。予想に反し結婚式はごく簡素で、自分が二人目の妻だったことも判明する。ポルトガルの本邸に移り住んだエミリーを待っていたのは、屋敷じゅうに飾られた前妻の肖像画と前妻の母の反感に満ちた目だった。孤独と惨めさに打ちのめされていたある日、エミリーは夫から、あらぬ不倫の疑いを受ける。彼は離婚を望んでおり、子供が生まれたら引き離されると聞いて、エミリーは妊娠中の身をおしてイギリスに逃げ帰る。もう二度とポルトガルには戻らず、故国で暮らすつもりだった。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2002年05月20日
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- 著者
- リン・グレアム
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- 訳者
- 秋元由紀子
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- 定価
- 704円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 4-596-11770-5
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- 書籍番号
- R-1770
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